発表会や演奏会の前に限らず、
レッスンに行く直前など、
曲を仕上げなくてはいけない時があります。
今回は、曲を仕上げる時は
どんなことに気を付けて練習すれば良いのか
についてです。
1、通す練習は最後に1、2回だけ
人前で演奏する時は
最初から最後まで演奏を止めてはいけません。
だからと言って
最初から最後まで何度も通すだけの練習は
あまり良い練習とは言えません。
通す練習だけしかしていないと、
上手くひけている部分は良くても
苦手な部分はそのままになってしまいます。
曲の中で得意な部分と苦手な部分があるのは
仕方のないことですが、
それを聴いている人には
気付かせないようにしたいですよね。
得意な部分と苦手な部分の差がないように
曲を仕上げるためには、
通す練習より部分練習の方が大切です。
技術的に苦手な部分だけを何度も練習したり、
あまり気持ちが乗らない部分を
音楽的に豊かな演奏をするには
どうすれば良いのかを考えて練習すれば、
曲の仕上がりはとても良くなります。
とは言え、
人前で演奏が止まってしまうのも良くないので
細かい練習をしっかりしてから
最後に1、2回通す練習をしましょう。
通した時に間違えてしまった部分は取り出して
また部分練習をしてください。
2、簡単な部分もちゃんと練習する
長い音符を伸ばしている部分や
技術的に簡単な部分が
雑な演奏になってしまう方がいます。
技術的に簡単な部分だからと言って、
雑だったり気持ちがこもっていない演奏に
なってしまうのは良くありません。
おそらくあまり思い入れがないので、
そういう部分に限って
人前でひくと急に頭が真っ白になって
上手くひけなくなったりします。
曲を仕上げる時には
こういった簡単な部分とも
しっかり向き合いましょう。
技術的に簡単なら、
その分、正確にひけるように
・拍と合っているのか
・音程はちゃんと取れているのか
・同じ音を伸ばしているだけでも
音楽的な美しい音で伸ばせているか
・伴奏の動きと合っているのか …などなど
細かいことに気を付けて練習してください。
先程、得意な部分と苦手な部分を
聴いている人に気付かれてはいけない、
というお話をしましたが、
曲の中で思い入れがある部分とない部分が
あるように聴こえるのも良くありません。
雑な演奏に聴こえないように、
曲を仕上げる時は簡単な部分は
もう一歩踏み込んだ練習をしておきましょう。
そうすれば、
曲の仕上がりがグッと良くなりますよ!
人前では
曲の中で技術的にも精神的にも差がない
演奏をすることが大切です。
実際に差があるのは仕方がありませんが、
聴いている人が気付かないように演奏しないと
『あの辺りから大変そうだったね』とか
『途中から気持ちが乗ってたね』
なんて言われてしまいます。
曲を仕上げる時は、
曲全体が同じ仕上がりになる練習を
心がけてくださいね。
それでは、また🌸
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