今回も練習に行き詰まった時の対処法
についてです。
2、他人の演奏を見る・聴く
これは技術的な練習だけでなく、
音楽的な練習に行き詰まった時も
効果がある対処法です。
前回お話しましたが、
何度ひいても上手くひけない時は
原因を探してから練習する方が効率的です。
技術的な問題なら、落ち着いて考えれば
ひけない原因は見つけやすいのですが、
『自分の音楽がつまらない』とか
『なんか納得いかない』という音楽的な原因は
考えてもわからないことがよくあります。
こんな自分で考えも原因がわからない時は、
他人の演奏を参考にするのがおすすめです。
楽曲の分析や、表現力の勉強なら、
CDやYouTubeなどの音源を聴くだけでも
かなり効果があります。
他人の演奏を聴くと
『あ、こんな表現の仕方があったのか!』
という発見があるのです。
また、奏者によって好みが違うので、
同じ曲を色んな奏者の演奏で聴くと
その数だけ新しい発見があるでしょう。
新しい発見をたくさん積み重ねると
表現の引き出しがどんどん増えていきます。
色んなひき方が考えられるようになるので
表現の引き出しはたくさんある方が
演奏を楽しめます。
また、人によっても好みは違いますが、
同じ人でも年齢によって
好みが変わることがあります。
そのため、同じ奏者の同じ曲の演奏でも
録音された時期が違うと
全く違う印象を受けることがあるので、
同じ奏者の演奏の聴き比べも楽しいですよ。
私も
『前はこうひいてたけど、改めてひいてみると
こっちの表現の方が良いなぁ』
と思って、
ひき方が変わった曲が何曲もあります。
演奏を聴くだけでも勉強になりますが、
演奏を見るのはもっと良い勉強になります。
自分がひきにくいと思っている所を
他の奏者はどうひいているのかを見ると、
『あそこでポジション移動しているのか』とか
『ボーイングはこうしているのか』などの
技術的なことも参考にできますし、
『この音を出すためには、
弓をああやって使っているのか』という
聴いただけではわかりにくい
表現力に必要な技術も見ることができます。
動画を見たり、演奏会に足を運んだりして、
他人の演奏をたくさん見てください!
自分が『良い!』と思ったひき方や表現は
どんどん自分の演奏に取り入れましょう。
『他人の演奏を聴いてしまうと
真似してしまうから良くない』
という方もいらっしゃるかもしれませんが、
私は真似をするのは
悪いことではないと思います。
そもそも真似をするにも
それなりに技術が必要なので、
たくさん練習しないとできません。
真似をしているうちに、
自分の技術も向上していきます。
また、最初は真似でも
自分の好きなひき方をとことん追求すれば、
それは自分のひき方です。
色んな奏者の演奏を見て聴いてください。
そして、行き詰まってしまった練習の
突破口にしましょう!
それでは、また🌸
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