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良い音を出す秘訣⑤

こんにちは。

良い音を出す秘訣、第5回です。

前回は技術的なことでしたが、
今回はイメージトレーニングです。


6、人前で演奏することをイメージする

ヴァイオリンの練習は
ご自宅でする方がほとんどだと思います。

私も自宅の練習室で
譜面台に楽譜を置いて練習しています。


もちろん、それは問題ありません。

ただ、いつも部屋の中で
譜面台にかじりついて練習していると、
音楽が小さくまとまりやすいので
注意しなくてはいけません。


練習は自分のためにするものですが、
上手にひけるようになったら
発表会や演奏会などの
人前で演奏する機会も増えてきますね。

家での練習でも、観客や広いホールを
イメージして演奏することが大切です。


これは別に発表会や演奏会前に
限ったことではなく、
普段の練習から気を付けてみてください。

『誰かに伝えよう』『遠くまで届けよう』
とイメージしながら演奏すると
演奏の仕方が変わって、音も変わります。


『誰かに伝える』ためには
ボソボソと独り言を言うような演奏ではなく、
一つ一つの音をハッキリと明確に
出さなくてはいけません。

また、大きな音を出す時は
ギュッと押さえつけた音よりも、
響きのある朗々とした音の方が
聴いている人は心地が良いですよね。

さらに、実際の部屋の広さよりも
さらに遠い所まで音を届けるには、
楽器を今までより響かせる必要があります。

自分の周りだけに音があるのではなく、
数メートル先まで自分の音が届くように
楽器を鳴らしてみましょう。


『誰かに伝える』『音を遠くに届ける』と
イメージするだけで、
姿勢が良くなり、楽器が下を向くこともなく、
身体の余計な力が抜けて
弓も今までよりダイナミックに動くはずです。



人前で演奏することがイメージしにくい方は
実際に誰かに聴いてもらうと良いですね。

いつも練習している部屋で構わないので
ご家族やご友人に聴いてもらいましょう。

『聴いてくれる人が近くにいない😢』
という方は、
自分の演奏を録音するのも効果的です。


ご家族やご友人、録音機器に向かって
相手が聴きやすいように、
そして『私はこう演奏したいんです!』
という気持ちを込めて演奏をしてください。

自分がどんな気持ちで
どんな風に演奏したいのかを
観客にわかりやすく伝えることは、
間違いなくとても良い練習になります。



一人で練習していると
どうしても譜面台に向かって
練習してしまいやすいのですが、
普段から人前で広い場所で演奏することを
イメージしながら練習しましょう。

必ず今までより音が良くなり、
さらに音楽性も豊かになりますよ!

是非、試してみてくださいね。

それでは、また🌸