今回も
ヴァイオリンで良い音を出す秘訣
についてです。
4、ヴァイオリンの状態に常に気を配る
ヴァイオリンで良い音を出すためには、
もちろん練習を積んで技術を磨く
必要があります。
でも、それと同じくらい大切なのが
楽器を大事にすることです。
プロの奏者は自分の楽器の変化に敏感です。
いつもより鳴らない・響かないという時は
楽器に何か不具合がないかを探して、
自分で治せるものは治し、
治せない時は楽器屋さんに持っていきます。
また、もっと良い音にするための
努力も惜しみません。
弦や弓の毛を新しく張り替えたり、
今までとは違う弦を試してみたり、
松脂を変えたり、
駒やテールピースを交換したり…
と、自分の楽器からより良い音がするように
様々なことをしています。
オーケストラなどの人が多く集まる現場では
『あの弦はこんな音だった』
『あの楽器屋さんは良い仕事をしてくれる』
『最近こんな新しい松脂があるらしい』
などの情報交換がよく行われています。
プロの奏者は自分の楽器と毎日向き合って、
自分の出したい音を追求しているのです。
どんなに一生懸命練習していても
楽器の扱いが雑な人は良い音は出せません。
これはプロでもアマチュアでも一緒です。
良い音が出したいなら、
自分の楽器の些細な変化も
敏感に感じ取れるようになりましょう!
楽器の変化を感じ取るためには
自分の音を常によく聞くことが大切です。
例えば音が掠れることが多ければ
『松脂は足りてるかな?』と考えたり、
響きが悪くなったら
『そろそろ弦を交換しようかな』
といった具合に、
自分の楽器から出る音をよく聞いて
何か変化を感じたら
自分にできるケアをしてみてください。
プロの奏者のように
楽器をカスタマイズするのは大変ですが、
松脂を塗ったり弦を張り替えるといった
簡単なことから始めてみましょう。
以前お話しましたが、
弦の種類を変えると音色がかなり変わるので、
音色を追求したい方は
今までとは違う弦を張るのもおすすめです。
詳しくは、以前のブログ
《弦の種類①》《弦の種類②》を
ご覧ください。
他にも
・弓の毛は古くなっていないか
・駒は傾いていないか
・楽器が乾燥しすぎていないか
・逆に湿気を含み過ぎていないか…などなど
常に自分の楽器の状態には気を配りましょう。
楽器の状態が整っていれば
安定して良い音が出せるようになりますよ。
今より良い楽器に買い替える
というのも一つの手段ですが、
頻繁にできることではないので
今持っている自分の楽器を
常に最高の状態に整える方が現実的です。
自分の音をよく聞いて、楽器の状態を整えて、
いつも良い音が出るようにしておきましょう!
それでは、また🌸
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