今回も効率良く上達するレッスンの受け方
についてです。
前回・前々回で効率良く上達するには
『次のレッスンでも先生に同じことで
注意されないようにすること』
というお話をしました。
これは本当に大切なことで、
レッスンを受け始めたばかりの方でも
気を付けられることなので、
是非実践してみてくださいね。
今回はレッスンに慣れてきた方が
さらに効率良く上達する方法をお話します。
それは
『自分でできることは
レッスンまでにやっておくこと』です。
先生は生徒さんより
知識も技術も持ち合わせています。
先生の持っている知識や技術を
教えてもらうのがレッスンです。
ただ、
『先生に聞けば良い、教えてもらえば良い』
という気持ちが強すぎると、
レッスンで損をしてしまうのです。
例えば、楽譜には
『accel.』や『rit.』『espressivo』などの
楽語が出てきますね。
楽語には意味があり、
その部分はこういう風に演奏してほしい
という作曲家からのメッセージです。
でも
『音符しか見ていなくて
これらの楽語が目に入らない』
もしくは
『目に入っていたけど意味はわからない』
という方が意外と多いのです。
そういう場合はレッスンで
その楽語の意味やひき方を指導しますが、
実はこれってもったいないです!
accel.はaccelerandの略で、
意味は『だんだん速く』です。
楽語の意味は
今は辞書をわざわざひかなくても、
スマホでパッと調べられます。
わざわざ先生に聞かなくても
自分で簡単に調べられるのです。
楽語の意味を知らないで曲を練習すると、
曲の雰囲気が変わってしまいます。
音は正確に取れていても、
楽語に合った曲にするために
また練習し直さなくてはいけません。
これではレッスンまでの練習時間と
レッスンの時間そのものを
無駄にしてしまいます。
これは、楽語に限ったことではありません。
例えば
『メヌエット』という曲が課題の場合、
メヌエットがどんな意味を持つのかを
知っているかどうかで
やはり曲の仕上がりに差が付きます。
意味を知っていてひいているかどうかは
演奏を聴けばわかります。
知らずにひいてしまった場合は
先生はメヌエットについて
基本的なことを教えてくれるでしょう。
でも、自分で調べて練習していけば、
・よりメヌエットらしくひく方法
・もっと優雅に聴こえるひき方
など、もっと深く踏み込んだことを
レッスンで先生に教えてもらえるはずです。
自分でできることを事前にやっておくと、
1回のレッスンでこれだけの差が付きます。
この他にも
『曲のイメージが湧かない…』
という場合は、
その曲の色んな人の演奏を聴いてみたり、
『この部分がどうしても上手くひけない』
という場合は、
その部分だけ徹底的に練習したり…。
そのままにしてしまわないで、
自分でやれることは
事前にどんどんやっておきましょう。
それでも解決できなかったことや
どうすれば良いのかわからなかったことは、
先生に具体的に質問できるようにしておくと
レッスンの中身が濃くなって、
より上達するレッスンが受けられますよ!
レッスンは受けるものですが、
受け身になり過ぎると損をします。
中身の濃いレッスンが受けられるように、
自分でできることは
レッスンまでに自分でやっておきましょう!
それでは、また🌸
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