まずチューニングを済ませたら、
音階の練習をします。
私は毎回、全ての調の音階をひいています。
音の幅は3オクターブです。
ハ長調から始めて、次はイ短調、
♭1つのヘ長調、ニ短調、
♭2つの変ロ長調、ト短調…
というように、一つずつ♭を増やしていき、
♭6つの変ト長調、変ホ短調までひいたら、
♯の調に移ります。
♯の調は、数の多い調から始めて
一つずつ減らしていき、
最後に♯1つのト長調、ホ短調までひいたら
音階の練習はお終いです。
これはもちろん
・音程を取る練習
・左手の形を整える練習
・ポジション移動の練習… など、
左手の良い練習になりますが、
調によって弓の使う幅や場所を変えたり、
スタッカートやスラーを付けているので、
右手にも良い練習になっています。
音階の次は練習曲を2つ練習します。
まず1つの目は
セブシックOp.1のPart 1の11です。
これは常に移弦をしながらひく練習曲です。
ボウイングのバリエーションが64個あり、
色んなスラーで練習することができます。
様々なボウイングでひけるので、
右手の訓練のために練習しています。
64個のバリエーションの中からいくつかを
毎日練習するようにしていますが、
数が多くて毎回選ぶのが面倒なので、
その日の日付の下一桁が同じ番号を
全部練習するように決めてしまいました。
1日なら、1・11・21・31・41・51・61の
バリエーションを練習しています。
番号が離れている方が
ボウイングの種類も変わるので、
結構このやり方は気に入っています。
セブシックのこの練習曲を練習していると、
オーケストラでボウイングが急に変わっても
すぐに順応できますよ。
あとは、なんとなくですが
脳トレにもなるような気がしています(笑)
2つ目の練習曲はクロイツェルの9番です。
写真は2段だけですが、
この練習曲は似たような音形が
このまま2ページ続きます。
これは左手を整えるために
1日2回は練習するようにしています。
まず最初は
楽譜に印刷されている指番号で練習し、
2回目は指番号を変更して練習します。
写真の楽譜には手書きで『2』と
書いてありますが、
全ての拍で4の指(小指)を押さえる
指番号に変更するのです。
つまり、2回目は
小指の鍛錬のための練習です。
そのため2回目の練習の後は
かなり左手が疲れます!!
毎日練習しても楽になることはなく、
年齢と共に少しずつ辛くなってきている
気がしますが、
私は小指の力が弱く4の指が苦手で、
さらに小指は使わなければ
どんどん衰えてしまうので、
とにかく根性で毎日練習しています!
これで
私の音階と練習曲の練習はお終いです。
音階と練習曲の練習で大体40〜50分。
その後に仕事の曲や
自分のひきたい曲を練習しています。
『長い!』と思われるか、
『それだけ?』と思われるかは
わかりませんが、この練習をすると
ウォーミングアップにもなりますし、
その日の自分の身体の調子もわかるので
長年続けています。
私のように毎日同じメニューにしなくても
もちろん構いませんが、
『自分が何を練習したいのか』ということを
明確にして練習する方が、
より意味のある練習ができます。
子供の生徒さんは
先生が決めた課題があると思いますが、
大人で独学で練習している方は
自分に合った課題を選ぶことが大切です。
自分の伸ばしたい所や苦手な所を見つけて、
皆さんも自分だけの練習のメニューを
考えてみましょう!
それでは、また🌸
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ばり (金曜日, 13 9月 2024 05:42)
初めまして。
私もop1-11の2つスラーの練習をしています。なるべく小さな移弦で最後まで同じようにテンポ100くらいで弾く練習です。それから2つスラーの最初をひっかけて二つ目は抜く弾き方もやります。
桜ヴァイオリン教室 横山亮子 (火曜日, 17 9月 2024 11:12)
ばり様
初めまして。
コメントを頂き、ありがとうございました。
テンポ100は結構速めの練習ですね!
ご自分で色々と工夫されていて、素晴らしいです。
私も今日はいつもより速いテンポで練習してみようと思います!