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音階の練習(アルペジオ③)

こんにちは。

今回も
アルペジオ(分散和音)の練習についてです。



前回、アルペジオは離さなくて良い指を
見つけるとひきやすくなる、
というお話をしました。

左手の指は
混乱せずに動かせるようになりましたか?

慣れればどの調のアルペジオも

楽にひけるようになるので、

焦らずに練習をしてくださいね。


今回お話したいのは、右手です。

アルペジオが普通の音階よりも難しいのは
左手だけではありません。

右手の動き、特に移弦が難解です!

音階の練習⑧》でもお話しましたが、
音階の練習をする上で、

移弦はとても気を付けなくてはいけません。


アルペジオも移弦がしっかりできるように
練習しましょう!


普通の音階は
順番に一つずつ音が進行するので、
移弦のタイミングはわかりやすいですね。

でも、アルペジオは
左手の指が順番に動くわけではないので、
自分で移弦のタイミングをよく考えないと
違う弦をひいてしまうことが多いでしょう。


このアルペジオは


D線→A線→E線→A線→D線
の順番の移弦を2回繰り返しますが、

このアルペジオは

D線→A線→D線→A線→E線→
A線→D線→A線→D線
と、移弦が行ったり来たりしています。

自分が次に何の音を出すのかを
確実に把握していないと、
左手と動きが合わなくなりそうですね。


アルペジオの移弦は、
普通の音階と同じように
まずはスラーなしで練習しましょう!

一つ一つ音を切って
次の音を考えながら練習してください。

その時に、前回お話した
左手の指を離すか離さないか、ということも
忘れずに同時に考えましょう。

『無理ぃ〜😫』
と、思うかもしれませんが、
左手と右手を同時に考える癖を付けるのが
大切です!!

どちらも上手くいかなければ、
正しい音は出せません。

そのため、自分が次の音について
左手と右手のことを両方考えられるくらい
ゆっっくり練習しましょう!


勢いでひいてみて
違う音を出してからやり直す、
という練習はとても効率が悪いですよ!

違う音を何度も出しながら
やっと1回上手くひくことができても
達成感を感じることはできるのですが…
実は1回しか練習できていないのです。

しかもその1回で満足してしまうと、
何も身に付きません。

残念ながら、
偶然1回できただけだからです。


効率良く練習するには、
失敗を減らすことが大切です。

違う音を出す前に
『左手と右手はどっちも合ってるかな?』
と考えて、
ゆっくりでも何度も正しい音だけを出す方が
一番効率良く上達します。

ゆっくりひけるようになったら、
徐々にテンポを上げていきましょう。



アルペジオの練習は
慣れるまでかなり頭を使います。

左手は離すのか、押さえたままにするのか、
右手は次は何の弦をひくのか、
常に考えながら練習してください。


最初はできるようになるのか
不安になるかもしれませんが、
考えながら練習すれば
必ずできるようになります。

とにかく最初はスラーなしで
次の音をよーく考えながら
焦らずゆっくりのテンポで練習しましょう!

それでは、また🌸