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音階の練習(アルペジオ②)

こんにちは。

今回も
アルペジオ(分散和音)の練習についてです。



前回お話したように、アルペジオは
和音の構成音を一つ一つひく奏法です。

普通の音階とは違い、
音が順番に進行するわけではないので、
慣れるまでは苦労すると思います。


ただし!コツを掴んでしまえば
かなり楽にひけるようになります。


この楽譜のアルペジオには
数字の1の後にかなり長い直線が
書かれていますね。


この直線は
前々回の《音階の練習⑩》でお話した
『この線が書いてある間は
 この指は離さないで演奏しましょう』
という意味です。


かなり長い直線なので、
すごく大変そうに感じるかもしれませんね。

でも、もう一度楽譜をよく見てみましょう。

A線の1の指のシの音が
この直線の間に何回出てくるでしょうか?


なんと5回です!

この5回出てくるを、
毎回指を離して押さえ直して…
としていると、その度に
音程が変わってしまうかもしれませんが、
ずっと押さえておけば
毎回同じ音程でひくことができます。


このアルペジオの中で1の指を使うのが
A線のだけなので、
こんなことができるんですね。


最初は
『えーと、1の指は離さないけど、
 3の指は離して…次は何の指だ??😵‍💫』
と、混乱してしまうかもしれませんが、
《離さなくて良い指は離さない》という
技術を習得できれば、
アルペジオはとてもひきやすくなります。

まず、先程もお話したように、
毎回同じ音程でひくことができます。

そして、指を押さえたままにしておくことで
手の形が整うので、
アルペジオ全体の音程も良くなるのです。


音階の練習③》でもお話したように、
音階では前の音の指を離さないで
次の音の指を押さえた方が、
手の形が整って音程が安定します。

それはアルペジオの練習でも同じなんです。


教本によってはこの線が
楽譜に書いていないこともありますが、
楽譜をよく見て離さなくて良い指はないか
探してみましょう!


慣れるまでは大変だと思いますが、
一つの音階でできるようになると
他の調の音階でもできるようになりますし、
曲でも自然とできるようになります。

まずはしっかり楽譜を読んで
離さなくて良い指を確認して、
ゆっくり考えながら練習しましょう!

それでな、また🌸