· 

音階の練習⑨

こんにちは。

今回は
スラーを付けた音階の移弦についてです。



音階にスラーを付けて練習する場合、
スラーが付いていない時より
移弦は難しくなります。


前々回《音階の練習⑦》でお話しましたが、
スラーを付ける場合は弓の配分に
気を付ける必要があります。

2つの音にスラーを付けるなら弓は二等分、
4つの音にスラーを付けるなら
弓は四等分にするのですが、
スラーの中に移弦が入ると
この配分が狂いやすいので注意しましょう!


以前のブログ《移弦⑤》でもお話しましたが
移弦をすると自分が思っているよりも
弓が進んでしまい、
後半の弓の幅が足りなくなってしまう
ということが、よくあります。


どのくらい弓の配分が狂ってしまうのか
わかりやすくするために、
スラーの移弦も弓に印を付けて
練習してみましょう。


前回もお話しましたが、移弦をする時は
まず弓を次の弦に移動してから
横に弓を動かします。

でも、弓を上手くコントロールできないと
どうしても上下の腕の動きより
横の動きの方が先になりやすいのです。

印の所から次の弦の音を鳴らしたくても、
上下よりも先に腕を横に動かしてしまうと
次の弦の音が鳴るのは
絶対に印より先の所になってしまいます。

そうなるとスラーの後半の音で
弓が足りなくなってしまうのです。


前回のスラーなしの移弦の練習と同様に
スラーの中の移弦も弓を止めながら
練習すると良いですよ!


まずは移弦する弓の印まで弓を動かして


移弦する音の印で弓を止めます。

弓を止めたまま弓を次の弦に移動させて
(写真はD線からA線に移弦しています)

移動ができたら、また弓を動かしましょう。

弓を止めずに移弦をしてしまうと
最初はどうしても印を超えてしまうので、
スラーの移弦に慣れるまでは
弓を止めて練習することをおすすめします。

慣れてきたら弓を止めずに
移弦してみましょう。

弓の幅を使わずに移弦するのが理想です。

印の所で移弦できているか
目でしっかり確認してくださいね!



音階にスラーが付くと
すごく難易度が上がった気がしますが、
難易度が上がっているのは右手です。

左手はスラーが付いても付かなくても
同じことをしているので、
変な音がした時は右手に原因があることが
ほとんどです。

左手に意識が向きやすいですが、
特に音階にスラーが付いたら
右手に注意をして練習してくださいね!

それでは、また🌸