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音階の練習⑤

こんにちは。

引き続き音階の練習について、
今回からは右手の練習についてお話します。



ヴァイオリンの練習は左手から始まります。

楽器を構えて、弓は持たずに
ピッツィカートで音を出しながら
左手の練習をします。

そして、左手が少しずつ押さえられるように
なってから、弓を持って音を出す、
という順番で練習をすることが多いです。

私もその順番でレッスンをしています。


そのせいか、その後の練習でも
『まずは左手に集中して右手は後回し』
と、なってしまう生徒さんが多いです。

でも、ヴァイオリンで奥が深くて難しいのは
実は左手ではなく、右手です。

なにせ、音を出している手なのですから、
大切じゃないわけがありません!

『右手の練習が上手な演奏には必須!』
ということに気付いた生徒さんは
突然、飛躍的に上達します。


ヴァイオリンを始めたばかりの頃は
左手中心の練習なのは仕方ありませんが、
音階の練習ができるようになってきたら、
右手も左手以上に気を使って
練習をしましょう!




まず、最初に気を付けたいのは
弓を動かす場所です。

ヴァイオリンは弓は置く場所によって
出る音色が変わります。

最初は指板と駒のちょうど真ん中辺りに
弓を置いて練習しましょう。

このまま同じ場所で弓を動かして
音を出すのですが、
最初はかなり気を付けていないと
弓はふらつきます。

指板の方に傾いたり

駒の方に傾いたりと


同じ場所をずっとひき続けるのは
意外と難しいのです。

先程もお話したように、
弓は置く場所によって音色が変わるので、
同じ場所で真っ直ぐに動かせないと
色んな音が出てしまいます。

 

楽器から変な音がした時に

一生懸命左手を練習しても

全然良くならなかったけど、

弓を同じ場所で動かすように気を付けたら

すぐに良くなった!

ということはよくあります。

 

音が悪い原因は

右手にあることが多いのです。


音階の練習の時は、左手だけではなく
自分が弓を同じ場所で動かせているかも
気にしながら練習してください。

わかりにくい場合は鏡を見ると良いですよ。



左手ばかりに気を取られていると、
弓がどう動いているのかわかりません。

曲で急に
『右手の動かし方を注意しよう!』 
と思っても難しいので、
音階の練習の時に右手の動かし方も
注意する癖をつけましょう!


次回も音階の右手の練習についてです。

それでは、また🌸