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新しい曲を練習する時は③

こんにちは。

今回も
新しい曲を練習する時に気を付けること
についてです。




前々回で音を出す前には調号の確認する、
前回はさらに拍子記号の確認もする、
という話をしました。

『調号も拍子記号も確認したし、
 さあ、いよいよ音を出すぞ!!』
と、いきたいところですが、
まだ楽譜には確認したい情報があります。


察しの良い方はもうお気付きかと思いますが
これです。


速度記号です。


楽譜の選び方の時もお話しましたが、
速度記号は二種類あります。

数字と言葉です。

数字の場合は音符と数字の組み合わせ、
言葉の場合はAndante、Allegroなど
主にイタリア語で表記されます。



曲の速さを表すこの記号を見落とすと
曲の雰囲気が全く変わってしまいます。

自分のひきやすい速さでひくと、
速度記号とは全く違う速さに
なってしまうことがあるので、
演奏する前には必ず速度を確認しましょう!


同じ楽譜でも♩=60と♩=120の
2倍違う速さで演奏すれば
違う曲のように聴こえます。

そこまでは違わなくても
速さを勝手に変えてしまうと
作曲家の意図する雰囲気にはなりません。


自分のひきやすい速さでひくことが
正しいわけではなく、
作曲家の意図した速さでひくことが
とても大切です。



言葉で速度が書かれている場合は、
速さだけでなくニュアンスも
感じ取ることができます。

例えば、
Vivace(ヴィヴァーチェ)と
Presto(プレスト)は
どちらもかなり速いテンポの時に使われる
速度記号です。

でも、イタリア語の意味を調べてみると
Vivaceは『活発な・元気な』
Prestoは『急速に』
と、少し意味が違います。

『速い曲』と一括りにしないで
言葉から受けたイメージを曲に反映すれば、
より作曲家の意図する雰囲気の演奏を
することができるのです。


楽譜を開いて調号を確認して、
拍子記号も確認したら、
速度記号も確認しましょう!

速度記号を確認すると
曲のイメージを感じることができます。

それは、演奏にとても役立つ情報です。

いきなり音符だけを見るのではなく、
その前に書かれている情報を
必ず確認するようにしてください!

それでは、また🌸