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新しい曲を練習する時は

こんにちは。

前回までは
演奏しやすい楽譜の選び方について
お話しました。

好きな曲で、演奏しやすそうな楽譜は
見つかりましたか?

新しい曲を練習する時ってワクワクして、
『早くひけるようになりたーい!』
と、気持ちも前向きになりますよね。


でも、練習の仕方を間違ってしまうと、
好きな曲でもなかなか上達しないのです…。

上達しないといくら好きな曲でも
段々と練習するのが嫌になってしまいます。


ということで今回は、
新しい曲を練習をする時に気を付けたいこと
についてです。



例えば、こんな楽譜があった時、
皆さんはどんな風に練習するでしょうか?

『最初の音はレだから、
 D線の0からスタートだな、よし!』
という感じで、練習を始めていませんか?

確かにそれは間違ってはいないのですが、
この楽譜には他にも
とても重要な情報が書かれています。


まず、最初に見てほしいのはここです。


この楽譜にはト音記号の横に
♯が2つ付いています。

まずはト音記号の横に♯や♭が
いくつ付いているかを必ず確認しましょう。

初心者でもひきやすい楽譜》でも
説明しましたが、
これは調号と言って
その曲が何調かを示しています。

そして、ここに付いている記号は
曲の中ではずーっと有効です。

つまり、音符の横に♯や♭を付けなくても
常にその音には♯や♭が付いているのです。


この楽譜の場合はファとドに
♯が付いていますね。

と、言うことは、
この曲の中ではファとドが出てきたら、
常に♯を付けるということになります。


もう一度楽譜を見てみましょう。


この楽譜の中で、
♯の音は何回出てくるでしょうか?



正解は
4つです!


音符の横には♯が付かないので
見落としやすいのですが、
意外と♯の音がたくさん出てきましたね。


新しい曲を練習する時は
必ず最初に調号を見て、
どの音に♯や♭が付くのかを確認してから
演奏を始めてください。

『とりあえず頭から音を出してみよう〜』
と、音符だけを見て練習を始めてしまうと、
間違った音を出してしまいます。

間違っていることに
すぐに自分で気付けたら良いのですが、
気付かずにそういう曲だと思い込んで
ずっと練習を続けてしまうと、
先生に言われて間違いに気付いた頃には
すっかり身体が間違った音で慣れてしまって
直すのにとても苦労する、
なんて方は意外と多いですよ。


それを防ぐためには
音を出す前の確認が必要です!

絶対音感の持ち主なら
音を出しながらでもできるかもしれませんが
そうでなければとても難しいと思います。


1小節ずつ練習していくなら、
その1小節にいくつ♯や♭の音があるかを
確認してから音を出しましょう。

最初は『そんなの時間がかかって面倒!』
と思うかもしれませんが、
実際は先に確認してから音を出した方が
時間はかからないのです。
  


『すぐに音を出したい!』
という気持ちはわかりますが、
焦りは禁物です!

まずはしっかり曲の調号を見て、
♯や♭が付く音を確認しましょう!!



次回も新しい曲を練習をする時に
気を付けたいことについてです。

それでは、また🌸