今回もオーケストラに入った後で
ソロを勉強する方に気を付けてほしいこと
についてお話します。
2、難しい所もちゃんとひく
私の教室でもオーケストラに入ってから
ソロの勉強を始めた生徒さんがいますが、
身体の使い方と音程の次に気になるのが
これです。
前回もお話しましたが、
オーケストラでは周りと合わせて
とにかくズレないように!!
と、練習すると思います。
そのため、難しくてひけない部分は
何となくそれっぽく誤魔化してひいて
遅れないようにしやすいですよね。
周りにもたくさん同じパートを演奏する人が
いるので、自分がちゃんと細かい所まで
ひけていなくても何とかなって、
本当は正確にはひけていなくても
ズレなければひけた気がしてしまいます。
もちろん、オーケストラでも一人一人が
正確にひかないといけないのですが、
ひけていなくても誤魔化せてしまうので、
段々と難しくて苦手な所は
誤魔化すのが当たり前になっていきます。
特に弦楽器は人数が多いので
そうなってしまいやすいのです。
ソロの場合はそうはいきません。
自分の音しかしないのですから、
ひけていなければ
ひけていないようにしか聞こえません。
でも、オーケストラで誤魔化す癖が
ついてしまった人は、ソロの曲でも
自然とひけない場所を誤魔化そうとします。
オーケストラの時と同じように
曲を先に進めることを優先してしまい、
ひけない場所は誤魔化して
そのままにしてしまうことが多いのです。
特に細かくて難しい所を
ひけないままにしてしまう方が多いですね。
ひけない所はそのままにしないで
ひけるようになるまで練習しましょう!
まずは難しくて上手くひけないと思う所だけ
練習してください!
曲を最初から最後まで通すのは
練習の一番最後にできれば良いのです。
難しくて苦手だと思う所を練習することが
大切です。
練習のコツは
何でひけないのか原因を探すことです。
左手の指を動かすのが難しいのか
右手のボウイングが難しいのか
移弦が間に合っていないのか
左手と右手の動きが合っていないのか…
など。
どうしてひけないのか自分で分析して
その原因を克服するまで練習しましょう!
闇雲に何度もひくよりも効率が良いです。
他の部分と同じくらい
ちゃんとひけるようになるまで
練習してくださいね。
この練習ができるようになると
格段に技術が上達するので、
オーケストラの練習も楽になります。
今まで他人の音に頼って誤魔化していた所も
ちゃんとひけるようになりますよ。
オーケストラで難しい所を誤魔化すことが
当たり前になっている方は、
意外とその自覚がないように思います。
難しい所をひくことを
最初から諦めていませんか?
難しい所をひけるようになることより、
曲が先に進むことを優先していませんか?
作曲家が書いた音は
いらないものは一つもありません!
全部の音を正確にひけるように
練習をしてください!!
ひけない所をひけるまで練習する、
というのは当たり前のことなのですが
実際に行うのは難しいです。
でも、この練習ができるようになれば
技術だけでなく、気持ちも成長します。
オーケストラでも頼る側から
頼られる側になれるでしょう。
『難しくて苦手😣』という所は
絶対にそのままにしないこと!
練習しなければずっと苦手なままですが、
正しい練習をすれば
苦手な所ではなくなります。
自分の音をよく聞いて、
楽譜を正確にひく練習をしてくださいね。
それでは、また🌸
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