こんにちは。
前回までは一人でレッスンを受けてから
オーケストラに入る場合に気を付けること
についてお話しましたが、
今回はその逆です。
オーケストラでヴァイオリンを始めたけど
もっと上手になりたいからちゃんと
ヴァイオリンを習おう!と、
ソロで練習やレッスンを始める方に
気を付けてほしいことです。
子供の頃にヴァイオリンを習っていて
大人になってからオーケストラで
久々にヴァイオリンをひいた、
という方にも当てはまることなので
参考にして頂けると嬉しいです。
1、音階をしっかり練習する
ヴァイオリンを始めて
いきなりオーケストラに入団すると
曲の難しさにびっくりしてしまいますよね。
それでも周りとズレないように
曲を一生懸命練習して
本番に間に合わせたことでしょう。
それは本当に素晴らしいです!
でも、そうやって練習した方は
音程が安定していないことが多いのです。
オーケストラでは周りとズレると
本当に目立ってしまうので、
音の出だしを合わせる
ボウイングを合わせる
音を切るタイミングを合わせる…など
とにかく合わせることに必死になります。
そして、合わせることに必死な方ほど
音程は後回しにしてしまいやすいのです。
自分以外にもたくさんの音がするので
自分の音程が聞き取りにくい、
というのも原因の一つですね。
音程をしっかり安定させるためには
音階の練習が必須です!!
私の教室では
オーケストラからヴァイオリンを始めた方の
レッスンは音階にかなり時間をかけます。
身体の使い方の基礎ができていないと
正しい音程を取るのは難しいので、
まずは立ち方や右手と左手の形を
音階を使ってしっかりレッスンします。
最初は退屈に感じていても、
実際にソロの曲を演奏してみると
思ったようにひけないので、
皆さん、基礎の大切さに気付いて
音階を一生懸命練習してくれます。
また、音階をちゃんと練習して
音程がしっかり取れるようになると、
正しい音程を聞き分けられる耳になります。
これはオーケストラでとても役立つのです。
オーケストラではタイミングだけではなく、
音程も合わせなくてはいけません。
今まで聞き分けられなかった音程が
わかるようになって
音程も合わせることができれば、
合奏の質がグンと上がります。
さらに!
オーケストラの曲の練習も
今までより速くできるなりますよ!
基礎を勉強しないで
一つの曲だけ一生懸命身体に叩き込んでも
新しい曲に変わったらまた一から
同じことをしなくてはいけませんが、
基礎があれば今までの練習は
次の曲にも活かすことができます。
『せっかくソロの曲をひくのだから、
どんどん新しい曲にチャレンジしたい!』
と思うかもしれませんが、
ソロの練習は
自分の技術を研く最高の機会です。
『せっかくソロの曲をひくのだから、
上手に演奏したい!!』
という考え方にチェンジして、
音階をしっかり練習してみてください。
ソロもオーケストラもどちらも上達して
もっとヴァイオリンが好きになりますよ!
それでは、また🌸
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