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オーケストラに入ったら気を付けること

こんにちは。

前回はオーケストラに入る方法について
お話しました。

ずっとソロで演奏してきた方が
オーケストラに入ると、
ソロとの色々な違いに驚くと思います。


ということで今回は
オーケストラに入ったら気を付けること
についてです。


1、チューニング

オーケストラは練習の前に
必ず全員でチューニングをします。


オーケストラのチューニングは
まずオーボエがA(ラ)の音を出します。

コンサートマスター(ミストレス)が
その音に自分の楽器のAの音程を合わせ、
合わせたAの音をオーケストラに示します。

オーケストラのメンバーはその音を聞いて
自分の楽器のAの音程を合わせるのです。


オーケストラではチューニングを
他人にお願いするわけにはいかないので
各自で自分の楽器のチューニングをします。

ヴァイオリンのレッスンを受けていれば
少しずつ自分でチューニングが
できるようになるので、
きっと家での練習の前などは
自分でチューニングしていますよね。


『自分でチューニングできるから、
 オーケストラに入っても大丈夫!』
と、思っていても、
初めてオーケストラでチューニングする時、
ほとんどの方はきっとびっくりします。


自分の音が聞こえないのです!


私も初めての時はびっくりしました😅

周りには他にも同じような音で
チューニングする音が溢れているので
どれが自分の音程がわからず混乱しますし、
金管楽器がチューニングを始めたら
もう弦楽器の音もよく聞こえなくなります。


しかも、一人の時のように
いつまでも時間をかけられないのです。

まだ自分のチューニングが合っていなくても
周りがチューニングを終えて
静かになってしまったら、
チューニングをやめなくてはいけません。

やめなくても大丈夫な場合もありますが、
誰も音を出していないのに
いつまでも一人でチューニングして
指揮者とオーケストラ全員を待たせるのは
なかなか勇気が必要ですよね。


そのため、まだ全然音程が合っていないのに
練習がスタートしてしまう、
なんてことが最初のうちはあると思います。


オーケストラの中だと
全くチューニングができないという方は、
練習が始まる前にチューナーを使って
予め音程を合わせておくと良いでしょう。

合わせた音程がコンマスの示した音程と
合わないこともありますが、
楽器のチューニングが狂った状態で
練習が始まってしまうより良いと思います。

予め音程は合わせておいて、
オーケストラのチューニングが始まったら
色んな音が聞こえる中で自分の音を聞く
という訓練をしてください。

また、家で一人で練習する時に
できるだけ速くチューニングする
練習をしましょう。

チューニング自体にも練習が必要ですが、
オーケストラでのチューニングにも
慣れと練習が必要なのです!


何度も何度もオーケストラの中で
チューニングの練習をすれば、
たくさん聞こえる音の中から
自分の音だけを聞き分けられるようになり、
少しずつスピーディーに
チューニングできるようになります。

最初は上手くできないと思いますが、
諦めないで何度も練習しましょう!


次回も
オーケストラに入ったら気を付けること
についてです。

それでは、また🌸