こんにちは。
今回は楽器のセルフケアの番外編です。
前回までに色々なセルフケアについて
お話してきましたが、
楽器にとって一番のケアは
毎日演奏することです。
演奏されずに放っておかれた楽器は
良い音がしなくなります。
再び良い音が鳴るようになるまでは、
色んなところを調整して
たくさん演奏しなくてはいけません。
でも、残念ながら何かしらの事情で
ヴァイオリンを続けられなくなってしまう
ということもあると思います。
今回は、やむを得ず
長く楽器をひけなくなってしまった時、
どのように楽器を保管すれば良いかについて
お話します。
まず、大事なのは保管場所の湿度です。
家の中でも湿気の溜まりやすい場所、
カビの発生しやすい場所には
楽器を置かないでください。
湿度の高い場所にヴァイオリンを置くと
木が変形してしまいますし、
カビも発生してしまいます。
駒や魂柱も倒れてしまうので
また演奏しようと思っても
まずは修理に出さなければいけません。
お家でヴァイオリンを保管する時は
湿度が高くならない場所に保管しましょう。
また、ヴァイオリンは乾燥にも弱いので、
エアコンの風が直接の当たる場所に
保管するのもNGです。
ヴァイオリンは自分がその場所にいても
不快に感じない場所に保管してくださいね。
次に楽器ケースの中ですが、
『久々に楽器ケースを開けたら
弓の毛が切れてボロボロになっていた!』
ということはありませんか?
この原因は虫喰いです。
ずっと保管していた洋服に
穴が開いていること、ありますよね。
これと同じ虫が
長く放置した弓の毛も食べてしまいます。
楽器屋さんに確認したところ、
洋服を食べてしまう虫と同じ虫なので
楽器ケースに衣類用の防虫剤を入れておくと
弓の毛の虫喰いは防ぐことができる
ということでした。
楽器を演奏しないで長く保管する場合は
楽器ケースに防虫剤を入れると安心です。
ただし!
防虫剤の匂いがついてしまうことがあるので
香り付きのものは注意しましょう。
最後に
『どうしてもヴァイオリンをひく時間がない
でも、楽器を劣化させたくない』
という場合は、誰か演奏してくれる人に
貸すか譲ってしまっても(売ってしまっても)
良いと思います。
冒頭でもお話しましたが、
ヴァイオリンにとっての一番のケアは
《演奏すること》です。
長く演奏せずに保管する場合でも
時々は楽器ケースを開けて
楽器の様子を確認しなくてはいけません。
『それもちょっと難しい…😓』
という場合は、
演奏してくれる人に楽器を預けてしまう方が
楽器は良い状態で保てます。
ただし、楽器を預けた人が
楽器を絶対に丁寧に扱ってくれるという
保証はありません。
もしかしたら、楽器を返してもらった時に
傷が付いている可能性もありますので、
人に預ける場合は
信用できる人に預けるようにしましょう!
ヴァイオリンを始める時、
きっと色んなことを考えながら
自分の楽器を選んだと思います。
もし、やむを得ない理由で
演奏を続けられなくなってしまっても、
楽器を大事にする気持ちは
なくさないでください。
また演奏できる時が来たら
楽しく良い音で演奏できるように、
楽器は大切に保管しましょう!
それでは、また🌸
コメントをお書きください