楽器のセルフケア

こんにちは。

前回までに
・梅雨や暑さの対策
・変な音がした時の対処法
についてお話してきました。

不具合を放っておくと
大変なことになってしまいますが、
毎日楽器をケアしていれば
大きな不具合は起きにくくなり、
楽器屋さんに相談しなくても
自分で対処できるようになります。


今回は
毎日できる楽器のセルフケアについて
まとめてみました。

是非、参考にしてくださいね!



1、練習の後は松脂をきれいに拭き取る

これは楽器のお手入れの基本中の基本です!

このホームページのブログでも 
何度もお話していますし、
レッスンでも最初に必ずお話していますが、
実際には完璧にきれいにできている方は
残念ながら少ないのです。


松脂は粉末になって楽器に飛び散りますが、
溶けると楽器にくっついて
取れなくなってしまいます。

松脂が溶けて取れなくなると
楽器の表面がくすんでしまいますし、
楽器の響きも悪くなります。

溶けた松脂は少しずつ蓄積していくので
見た目や音の変化は
しばらく気付かないので厄介です。

『あれ?なんか買った時より
 いつの間にかすごく汚れてない?』
と、気付いた時に
布で拭いても全くきれいになりません。

これは楽器だけでなく、
弓についた松脂も同じですよ。


慌ててきれいにしようとして
ゴシゴシ擦ってしまうと、
楽器に傷を付けてしまうので
絶対にやめましょう!

汚れが取れないから布に水を付けて拭く、
なんていうのは以ての外です!!
楽器を濡らすのは絶対ダメです!!


松脂の汚れが蓄積してしまったら、
諦めて楽器屋さんに持って行きましょう。

楽器の木やニスを傷つけずに
きれいにしてくれます。


でも、できればそうならないのが一番なので
練習の後のお手入れが本当に大切なのです!

練習の後に楽器に松脂が残っていないか
よーくチェックしてください。

松脂は必ず柔らかい布で優しく
拭き取るようにしましょう。

毎回丁寧に拭き取ることが大切ですよ!



2、駒の傾きをチェックする

弦楽器の駒は
楽器と弦に挟まれて立っているだけで、
接着剤などでくっついているわけでは
ありません。

そのため、駒を傾いたままにしていると
倒れてしまうことがあります。

真っ直ぐになっているかを毎日確認すれば
倒れるのを防ぐことができます。

駒はテールピース側が垂直になるように
真っ直ぐ立っているのが正しい状態です。

傾いた駒を真っ直ぐに直すのは
意外と簡単に自分でできるようになりますが
倒れてしまった駒を立てるのは
結構難しいですよ!

駒が倒れてしまわないように
横から見て駒が真っ直ぐ立っているかを
練習の時に毎回チェックしましょう。



また、チューニングをすると
A線、D線、G線はペグ側に
E線はアジャスター側に引っ張られます。

そのため、駒を上から見ると
駒が歪んでいることがあります。

駒が上から見て真っ直ぐになっているかも
練習の時に毎回チェックしてくださいね。


すぐに気付いて直せば
駒を真っ直ぐに戻すことができますが、
長時間歪んだまま放っておくと
その形に駒が変形してしまいます。

駒が変形してしまった場合は
楽器屋さんで新しい駒を作ってもらって
交換するしかありません。

そうならないためにも、
楽器を上から見て『駒が歪んでいるな』
と思ったら、真っ直ぐに直しましょう!


駒の直し方の詳しくはこちらの 
チューニング⑨》をご覧ください。



次回も楽器のセルフケアについてです。

それでは、また🌸