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暑い時期に気を付けてほしいこと

こんにちは。

今日は蒸し暑いですね。
これからどんどん気温が上がっていきます!

今回は暑い時期に気を付けてほしいこと
についてお話します。



1、車の中に楽器を置きっぱなしにしない

楽器を持って車で移動していて、
『ちょっと買い物するだけだから
 楽器は車に置いて行こう〜』
なんて、つい考えてしまうかもしれませんが
これは大変危険です!


暑い時期に冷房を切った車の中は
すぐにとても暑くなりますね。

楽器は暑い場所にずっと置かれると
《膠(にかわ)》という接着剤が溶けて、
楽器の接合部分が剥がれてしまいます。

また、夏は湿度も高いので
楽器の木も変形しやすい時期です。


ちょっと置いておくだけ…のつもりでも、
楽器が深刻なダメージを受けてしまう
可能性があるのです。

膠が溶けたり、木が変形してしまうと
修理に出すしかありません。

もし、木が割れてしまったら、
修理をしても元通りにはならない
可能性もあります。



前回もお話ししましたが、
人間が『つらい!』と感じる環境は
楽器にも良い環境ではありません。

直射日光に当たるのも良くないので、
夏は少しの時間でも
車を降りる時は楽器を持って行くように
してくださいね。


2、練習の後のお手入れを丁寧にする

ヴァイオリンを練習した後は、
毎回松脂を綺麗に拭き取ってから
楽器ケースに仕舞っていると思いますが、
梅雨や暑い時はこのお手入れを
いつも以上にしっかりやりましょう!


弓に塗った松脂は粉末になって
演奏している間に楽器に飛び散ります。

この松脂の粉末をそのままにしてしまうと、
溶けて取れなくなってしまうのです。


暑くて湿度が高い時は
いつも以上に松脂が溶けやすく、
取れにくくなります。

練習の後は乾いた布で
しっかりと松脂を拭き取りましょう!


松脂がついた板を直接手で触ると

松脂が溶けて指の跡が残ってしまうので、

板の部分はなるべく触らず、

ネックを持って楽器を拭くように

してくださいね。



また、暑い時期は
汗もしっかり拭き取らなくてはいけません。

楽器に身体が触れている場所
・あご乗せ
・ネック
・指板
は、いつも以上に丁寧に
乾いた布で拭きましょう。 

たまにネックが黒ずんでしまった
楽器を見ることがありますが、
楽器についた汗をそのままにしておくと
シミになってしまうのです。

一度楽器に染み込んでしまった汗は
取ることができないので、
ついたらすぐに拭くことが大切ですよ!


指板に汗がついた場合は、
弦もしっかり拭いてください。

汗は弦を錆びさせます。

錆びた弦はもう張り替えるしかないので、
毎回練習の後にしっかり拭き取りましょう。


楽器の基本のお手入れの仕方は
こちらの《楽器の準備から片付けまで》を
ご覧ください。



今回お話した2つは
一年中気を付けてほしいことですが、
暑くなるこれからの季節には
特に注意が必要です。

楽器に負担がかからないように
保管とお手入れをしっかりして、
良い音で演奏しましょう!

それでは、また🌸