オーケストラ　本番の衣装の失敗あれこれ②

以前もお話しましたが、
実はオーケストラでの衣装は男性の方が
小物は多いし、かさばるし大変なのです。

そのため、事前確認は必須です。


やはり一番多い失敗は
小物に関することだと思われます。


タキシードの場合は黒い蝶ネクタイ、
燕尾服の場合は白い蝶ネクタイなんですが、
これを間違えるとかなり目立ちます。

タキシードと一緒に黒い蝶ネクタイを
入れておいたはずなのに、
当日会場で衣装を開けてみたら
白い蝶ネクタイが入ってる…😱
なんてことがあるようです。


蝶ネクタイやカマーバンドは
普通の衣料品店では売っていないので、
忘れると本当に大変です。

オーケストラの中に
予備を持っている方がいればラッキーですが
いない場合は売っている所を探したり、
家まで取りに帰ったり、
家族に持ってきてもらったり…と、
何とかして
本番に間に合わせなくてはいけません！

新しいものを買えば出費が痛いし、
取りに帰れば交通費はかかるし疲れるし、
『もし間に合わなかったら…』
と、思うと気が気じゃないので
ゲネプロ中も演奏に集中できませんよね。

やはり、事前の確認は大切です。



柄物の靴下をうっかり履いてきてしまい
慌ててコンビニで黒い靴下を買った、
なんて話も聞いたことがあります。


ちなみに、小物どころじゃなく、
タキシードと燕尾服を
丸ごと間違えて持ってきてしまった
という方もいました。

なぜかその方は
蝶ネクタイとカマーバンドは合っていたので
そのまま本番の舞台に上がっていましたが、
非常に落ち着かない様子でした。　


衣装の失敗というのは、多少のことは
オーケストラの他のメンバーからしたら
『あらまぁ（笑）』という感じですし
お客様にも気付かれないことが多いのですが
自分自身が気になって仕方ないのです。

そんな時に良い演奏をするのは難しく、
演奏で大失敗をしてしまえば
『あらまぁ（笑）』では済まされません。

もし、団員ではなく、
エキストラで呼ばれている場合は
それが原因でもう呼んでもらえない、
なんてこともあり得ます。

いつも通りの演奏をするためにも
衣装は事前に
全体をしっかり確認しておきましょう！