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本番でズレたり落ちたりしてしまった時は

こんにちは。

前回までに3回に渡って
ズレたり落ちたりしないために必要なことを
お話しました。

でも、どんなに練習をしても、
本番では何が起こるかわかりません。

緊張で頭が真っ白になってしまうことも
あります。


今回は
本番でズレたり落ちたりしてしまった時の
対処法についてです。


もし、ズレたり落ちたりしたのが練習なら、
一度演奏を止めてやり直すことができます。

でも、本番の場合は
演奏を止めることはできません。

本番では演奏しながらズレを修正したり、
落ちてしまった場合はなるべく速く
復活することが大切です。


まず、オーケストラの本番で
ズレたり落ちたりしてしまった場合は、
焦らずに周りの音をよく聞いてください。

そしてどのくらいズレてしまっているのか、
今はどこを演奏しているのかを
素早く見極めましょう。  

周りも自分と同じパートをひいているので、
よく聞けばすぐに修正できます。

ズレてしまった時は
自分の音量を落として周りの音がよく聞いて
できるだけ速くズレを修正し、
落ちてしまった時は
『ここだ!』とわかった時点で
すぐに演奏に戻りましょう!



トリオやカルテットなどの室内楽の場合は
同じパートをひいている人がいないので、
すぐに修正するのは難しいかもしれません。

普段の練習の時から
『ここは2ndがソロを演奏している』
『ここはヴィオラとユニゾンになる』
『ここからはチェロとアンサンブルをする』
と、いうように自分の音だけでなく 
他のパートの動きも把握しておくと、
素早く修正することができます。

スコアを見て、
自分と他のパートの動きを
合わせて確認しながら練習してください。


自分が伴奏をひいている所で
ズレてしまった場合は、
オーケストラの時と同様に
音量を落として
他のパートの音をよく聞きましょう。

でも、メロディを演奏している時は
『ズレているな』と感じても、
音を小さくしたり演奏を止めたりしては
いけません!

メロディのパートがズレてしまった時は
他のパートが合わせてくれます。

もし、自分が原因でズレてしまっていても、
メロディを担当している時は
『自分は合ってます!』という表情で
仲間を信じて堂々とひき切りましょう!

そして、
本番後にちゃんと謝りましょう(笑)



普段の練習の時から
周りの音を聞きながら演奏する癖を
付けてください。

そうすれば
ズレたり落ちたりしにくくなりますし、
もしそうなってしまっても
すぐに修正できるようになりますよ。


一生懸命練習しても
本番でミスしてしまう時はあります。

ズレたり落ちたりしてしまった時は
とにかく速く修正して、
気持ちを引き摺らないことが大切です。

気持ちを引き摺ってしまうと、
さらにミスを重ねてしまうこともあります。

気持ちを切り替えて
その後の演奏に集中しましょう!

それでは、また🌸