今回も合奏でズレたり落ちたりしないために
必要なことについてです。
今回は今までより少し上級編です。
4、ボウイングをぴったり合わせる
オーケストラには各パートにトップ(首席)と
呼ばれるリーダーがいます。
(詳しくは《合奏(オーケストラ②)》を
ご覧ください)
弦楽器のトップは演奏のタイミングを
身体の動きで後ろの奏者に伝えています。
このトップの動きに
ぴったりと合わせることができれば、
ズレることも落ちることもありません。
音の出だしだけでなく、
弓を返すタイミングまで
全部合わせることができれば完璧です。
絶対にズレません!
これは自分の楽譜を見過ぎていると
できないことです。
以前もお話しましたが、
楽譜を見ていても目の端には常に
指揮者とトップを入れておきましょう。
いきなり見ようとしても難しいので、
演奏中は常に指揮者とトップを
気にしておくことが大切です。
もし、トップをずっと見ているのが
難しい席に座っている場合は、
自分の前の席の奏者の動きを常に見ておいて
絶対にズレてはいけない場所だけ
トップを見るようにすると良いでしょう。
何度もお話していますが、
耳で音を聞いてから合わせるのでは
遅れてしまいます。
弦楽器はボウイングを見て
タイミングを合わせることができます。
耳だけに頼らず
目を使ってタイミングを合わせてください。
これはオーケストラだけでなく、
室内楽でも応用できます。
全く同じ音ではなくても
同じリズムを他のパートと演奏する時に
弓を動かすタイミングを合わせれば
ズレなくなります。
室内楽でも
自分の楽譜だけを見るのではなく、
他の奏者を常に目に入れておくようにすると
演奏が合いやすくなりますよ!
オーケストラでは練習中に
ボウイングが変わることはよくありますね。
自分の楽譜のボウイングがトップと違うと
タイミングを合わせるのは難しくなります。
前の奏者はボウイングが変わっているのに
自分は古いボウイングのままひいていた、
なんてことがないように
ボウイングの変化に敏感になってください。
楽譜以外も気にしながらの演奏は
最初は難しいかもしれませんが、
慣れれば必ずできるようになります。
ズレたり落ちたりしないためにも
常にトップや前の席の奏者の動きを見ながら
演奏しましょう!
それでは、また🌸