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室内楽で合わせたいポイント③

こんにちは。

今回も 
室内楽で合わせたいポイントについてです。



3、強弱の行き先

楽譜には強弱記号が書いてありますね。

pは小さく、fは大きくですが、
強弱の捉え方はそれぞれ違いますし、
曲の場所によって同じ強弱記号でも
音の大きさは変わります。

室内楽では
『どのくらい大きさの音にするのか』を
全員で揃えると音楽がよりまとまるので、
周りの音量をよく聴いて合わせましょう。


そして、気を付けてほしいのが
クレッシェンドと

デクレッシェンドです。


クレッシェンドはだんだん大きく、
デクレッシェンドはだんだん小さくですね。

きっとこの記号を見たら、
皆さんも強弱を変えているでしょう。


でも、記号の後の音量は考えていますか?


例えばクレッシェンドが書いてあった場合、
だんだん大きくした後の音量は
fですか?
mfですか?
それともffでしょうか?


この《強弱の行き先》が
室内楽のメンバーの中で揃っていないことが
意外と多いのです。


クレッシェンドをpからfまでかける人と
pからffまでかける人では、
音の大きさはもちろん、
テンションや音色も違います。

その後の曲の感じ方も
少し変わってしまうでしょう。


クレッシェンドの後にもmffといった
記号が書いてあれば合わせられますが、
そうでない場合は
『どこからどこまで強弱を変化させるのか』
という認識を
全員で共有する必要があります。

デクレッシェンドも同じです。


何となく強弱を変化させるのではなく、
どのくらい変化させるのかを
全員で揃えましょう。

自分以外の奏者の音を聴いて
『あんまり強弱が変わってないな』とか
『そんなに強弱を変えるのか!』
と感じた時は、
その強弱の変化が良いと思えば合わせて、
良いと思わなければ
自分の好みの音量を主張してください。



室内楽では
自分の好きなようにひくのではなく、
他の奏者の音をよく聴くことが
本当に大切です!

そして、
お互いに意見を言い合うことも大切です。


長く同じメンバーで演奏していると、
こういった好みがだんだんわかってきて
自然と合わせられるようになってきます。

最初はとにかく
音をよく聴いて、よく話し合うこと!

強弱の行き先もしっかり合わせて
演奏の質をどんどん向上させましょう!

それでは、また🌸