こんにちは。
前回に引き続き、
室内楽で合わせたいポイントについてです。
2、音の切り方
前回お話しましたが、
室内楽では演奏を始める前は呼吸をして
音を出すタイミングや音色を合わせます。
これはできている方は
結構多いのではないかと思います。
今回のポイントは音の終わりです。
皆さん、
音の終わりを気を付けて演奏していますか?
曲の一番最後はもちろんですが、
曲の途中でも音の終わり方を
揃えることはとても大切なんですよ!
音の終わりを全員で合わせると
音楽に一体感が生まれます。
合わせるのは
音が終わるタイミングだけではありません。
強弱や音色も合わせましょう。
音の終わり方と言っても
色んな終わり方があります。
例えば
・少しデクレッシェンドして終わる
・逆にクレッシェンドして終わる
・大きさはずっと変えずに終わる
音量だけで考えても
大きく分けて3パターンありますし、
ここに音の長さや音色を加えると
さらにバリエーションは増えます。
・ちょっと短めにして響きを残して終わる
・拍いっぱいまで伸ばして終わる
・スッと消えるように終わる
・力強く印象的に終わる
などなど…。
どれが合うかは曲によって変わりますが、
全員が同じ終わり方をすることが
とても大切です。
終わり方がバラバラだと
『揃ってないなぁ』と思ってしまいますが、
終わり方が合っていると
音楽に説得力が出ます。
曲全体の印象が良くなるので、
全員で音の終わりまで
しっかり合わせてくださいね。
音の終わり方が合うと、
次の音の入りも合いやすくなります。
『みんなで呼吸を合わせているのに、
音の出だしがどうも揃わない…なんで?』
という場合は
その前の音の終わりを合わせてみましょう。
音の終わり方が揃えば、
次の呼吸が合わせやすくなりますよ。
是非試してみてくださいね。
では、どうやって音の終わりを
全員で合わせるのか?
それには
弓の使い方を合わせる必要があります。
弓のどの場所を
どのくらいの速さで
どのくらいの幅を使うのか
を揃えましょう。
雰囲気や音色を合わせることができます。
自分の好きなように弓を使うのではなく、
自分以外の奏者の弓の使い方を
観察して真似してください。
もし、他のパートの音の終わり方が
自分の好みではないと思ったのなら、
それはしっかり話し合う必要があります。
私の組んでいるカルテットの場合、
好みが分かれたら
とりあえずどちらも全員で試します。
そして、曲の雰囲気や
前後の繋がりが合っている方を選んで
全員で揃えます。
『あんまり好きじゃないな』とか
『違和感があるなぁ』と思ったら、
我慢しないで
意見を交換することが室内楽では大切です!
合わせることに慣れてきたら、
音の始まりだけでなく
終わりまで意識して音楽を作りましょう!
次回も
室内楽で合わせたいポイントについてです。
それでは、また🌸