今回は
室内楽で全員で合わせたいポイント
についてです。
オーケストラでも活かせるので
是非参考にしてください。
1、呼吸
トリオやカルテットなどの室内楽は
指揮者がいないので、
全員が呼吸を合わせることで
音楽を合わせます。
『全員で一緒に呼吸して
演奏を始めるんでしょ?知ってますよ!』
と思った方、その通りです!
ですが、せっかくなので
それより一歩進んだ呼吸をして
さらに室内楽の演奏を向上させましょう!
《演奏は全員で一緒に呼吸をして始める》
これは本当に大切なことです。
まだ音楽の中で呼吸をすることに
慣れていない方は、
まずはここから始めて下さいね。
呼吸の仕方については
《演奏を始める前に②》をご覧ください。
『呼吸を合わせて演奏を始めてますよ!』
という方は、
もっと細かく呼吸を合わせてみましょう。
ポイントは呼吸の《速さ》と《長さ》です。
演奏を始める前の呼吸は
曲の速さや雰囲気に合わせる
必要があります。
ゆったりした曲ならゆっくり長く、
軽快な曲なら短く速く息を吸います。
この曲に合わせた呼吸の速さと長さを
メンバー全員で共有しましょう。
出だしのタイミングは合ってるんだけど、
最初は全員のテンポが何となく合わなくて
演奏しているうちに段々合ってくる…
ということはありませんか?
これは
呼吸が正確に合わせられていないためです。
段々テンポが合ってくると演奏している方は
安心してしまいやすいのですが、
曲の冒頭の印象というのはとても大切で、
プロは冒頭を聴いただけで
その演奏が良い演奏かどうかを
見抜いてしまいます。
そのため、テンポは曲の1小節目から
しっかり合わせなくてはいけません。
『出だしのテンポが少し合わないな』
と感じたら、
他のメンバーの呼吸を真似してみましょう。
特にメロディを担当するパートの呼吸を
観察して真似してください。
呼吸の速さと長さをよーく観察すると
その人が1小節目をどんな風にひきたいのか
わかります。
真似をしても合わせられない時は
どんなイメージでその呼吸をしているのか
聞いてみましょう。
イメージを共有できると
呼吸も共有しやすくなりますよ。
逆に自分がメロディの場合は
どんな風に演奏するのかを
よくイメージしてから呼吸をしましょう。
呼吸で曲の冒頭の速さや雰囲気を伝えるのは
メロディパートの役割です。
相手に伝わる呼吸をすることが大切です。
家で一人で練習している時も
呼吸をするところから練習しましょう。
曲の冒頭だけでなく
途中でテンポが大きく変わる時も、
呼吸を合わせる必要があります。
タイミングだけでなく
呼吸の速さと長さも全員で合わせて、
瞬時にテンポや雰囲気を
合わせられるようにしましょう!
次回も室内楽で合わせたいポイント
についてです。
それでは、また🌸