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室内楽を組む時に気をつけるポイント

こんにちは。

前回お話しましたが、室内楽を練習すると
オーケストラでの合奏も自然と上達します。

皆さんにもどんどん室内楽を組んで
練習して頂きたいのですが、
組む時に気を付けてほしいポイントが
2つあります。


まず一つ目は、
意見を言い合える人と組むことです。

室内楽では
《人の音楽に合わせること》と
《自分の音楽に合わせてもらうこと》の
両方が必要です。

カルテットの場合、
1stヴァイオリンがメロディを演奏して
2ndヴァイオリンとヴィオラとチェロは
それに合わせている、
というイメージがあるかもしれませんが、
実際はどのパートもメロディを演奏しますし
1stヴァイオリンが伴奏に回ることも
よくあります。  

そのため
『こう演奏したい!』
と、主張できる環境がとても大切で、
全員が自由に意見を言えない室内楽は
あまり勉強にはなりません。

それに、自己主張ができないと
最初は良くてもだんだん辛くなってしまう
と思います。


室内楽は指揮者がいないので
メンバー同士で話し合って音楽を作ります。

話し合いの結果、自分の意見が
聞き入れられないこともありますが、
『どうして聞き入れられなかったのか?』
『じゃあ、こうしたらどうだろう?』
と、考えるのも勉強です。

是非、意見を言い合えるメンバーで
室内楽を組みましょう!



二つ目は、
実力やキャリアが近い人と組むことです。

『どうせ組むなら気の合う人が良い!』
と思うでしょう。

もちろん、それは一番大事なことですが
室内楽はバランスも大切です。

オーケストラは人数が多いので
実力が様々でもなんとかなりますが、
室内楽は各パート1人ずつしかいません。

1人だけ飛び抜けて上手な人がいたり、
1人だけ楽器を始めたばかりの人がいると
アンサンブルが上手くできず、
同じメンバーで長く続けるのが
難しくなってしまいます。


もちろん
一緒にいて楽しい人と組むのが一番ですが、
その中でも実力とキャリアが近い人と組むと
アンサンブルのバランスが取りやすいです。

気の合う人の中で
できるだけ自分と同じくらいの実力の人と
組むようにしましょう。



『室内楽って人選が大変〜😱』
と、思わせてしまったかもしれませんが、
長く続けるには人選は超重要です!!

誰かが我慢し続ける環境は
室内楽に限らず良くないですよね?

基本的には気の合う一緒にいて楽しい人、
そして意見が言いやすくて
できれば実力やキャリアが近い人達と組むと
室内楽は長く続けられます。


メンバー全員がアンサンブルを楽しめる
室内楽を組みましょう!

それでは、また🌸