· 

ヴィオラの練習②

こんにちは。

今回もヴィオラの練習についてです。


前回もお話しましたが、
ヴィオラはオーケストラに入ってから始める
という方が多く、
その場合はいきなりオーケストラの曲を
練習することになります。

そのため、ヴィオラを練習している方は
家でもオーケストラの曲だけ練習している
という方が多いと思います。


習うより慣れろ!の精神で
本番まで頑張って練習して何とか乗り切り、
本番が終わったら次の本番の曲を練習する…

これを繰り返していると
何となく上達しているように感じます。


しかし残念ながら、この方法では
本番の曲だけはひけるようになりますが、
あまり上達はしません。

新しい曲の練習を始める度に
毎回とても苦労していませんか?

それは基礎が身に付いていないからです。


楽器の上達には基礎が大切!

オーケストラの曲しか練習していない方は
是非、今日から基礎練習を始めましょう!!


まず、やってほしい基礎練習は音階です。

音階は
安定して音程を取るためには欠かせない
練習の基本です。

いきなりオーケストラの曲で
練習を始めてしまった方は、
左手の形が安定していないので
毎回音程が変わってしまいます。

左手の形を安定させるためにも
音階は必ず練習しましょう!

ポイントはチューナーを使って
一つ一つの音程をしっかり確認しながら
練習もすることです。

焦らずにゆっくり練習してくださいね。


基本的な左手の形は

ヴァイオリンと同じなので、
《ヴァイオリンをひく(左手①)》
《ヴァイオリンをひく(左手②)》
を参考にしてください。


次に右手の基礎練習です。

メトロノームに合わせて
一定の速さで弓を動かす練習をしましょう。

私の教室では弓に印を付けて
ダウンとアップを四分音符4拍ずつ伸ばして
それを繰り返す、という練習をします。

速さは♩=60です。

この練習をすることで、音が安定し、
弓を全部使えるようになります。

基礎練習をしていない方は
弓の使える場所が
真ん中から先に偏りやすいのですが、
様々な音を出すためには
弓の色んな場所を使う必要があります。

元から先まで弓を全部使う練習をして、
どこでも自由に使えるようにしましょう。


一定の速さで動かす、というのも
この練習の大事なポイントです。
 
弓の速さが変わってしまうと
音も変わってしまいます。

メトロノームが鳴るタイミングで 
弓の印を通過できるように、
何度も練習しましょう。


この練習をする時には
弓の向きにも気を付けたいので、
大きな鏡があると便利です。

詳しくは
《ヴァイオリンをひく(右手)》
ご覧ください。



『オーケストラの曲の練習が大変で
 基礎練習なんてやってる暇ないです〜😭』
と思った方、
基礎練習をやった方が
今練習しているオーケストラの曲も
短時間でひけるようになりますよ!!

そして、新しい曲に変わった時も
今までより練習が楽になっているはずです。

それくらい基礎は大切なのです。


基礎練習をしている人としていない人では
演奏に大きな差がつきます。

急がば回れです!

オーケストラの曲だけでなく、
左手と右手の基礎練習をしっかり行って、
確実に上達しましょう!

それでは、また🌸