以前、
ヴァイオリンは独学で学ぶことはできるのか
についてお話しました。
今回はそのヴィオラ版です。
ヴァイオリンを独学で学ぶことは
できないことではありません。
ただし、独学の場合はレッスンを受けるより
ひけるようになるまで
かなり時間がかかることは覚悟しましょう。
詳しくはこちらの
《独学で学ぶヴァイオリン》を
ご覧ください。
では、ヴィオラはどうでしょうか?
私はヴィオラを独学で習得するのは
『できないことはないけど
ヴァイオリン以上に苦労が多い』
と思います。
そう思う理由は楽譜です。
楽器を構えて音を出すまでが大変なのは
ヴァイオリンもヴィオラも同じですが、
ヴィオラはそれに加えて楽譜の読み方を
勉強しなくてはいけません。
ヴァイオリンの楽譜は
ト音記号で書いてあります。
ト音記号は小学校の音楽の授業などで
なんとなく見たことがある、という方が
多いと思います。
この楽譜の音は『ソ・レ・ラ・ミ』ですね。
しかし、ヴィオラの楽譜は
ハ音記号で書かれているのです。
ハ音記号はおそらく
『全く見たことがない』という方が
ほとんどでしょう。
ハ音記号はト音記号の楽譜とは
音の場所が違うので、
読み方も覚えなくてはいけません。
この楽譜の音は『ド・ソ・レ・ラ』です。
これがまず苦労するポイントです。
(ト音記号とハ音記号の楽譜の読み方は
こちらの《ヴィオラ②》《ヴィオラ③》を
参考にしてくださいね)
DVDや教本を見て
独学でひき方を勉強することはできますが、
ハ音記号に慣れるためには
ハ音記号の楽譜を
とにかくたくさん読むしかありません。
音を出すことの他に
楽譜の勉強にかなりの時間が必要なのです。
そのため、独学の場合は
楽譜に慣れる前に
挫折してしまう可能性があります。
それでも、独学でヴィオラを学びたい時は
簡単な楽譜をコツコツたくさん練習する、
根気が何より大切です!
いきなり難しい曲をひこうとせずに
基礎練習をしっかり行って、
少しずつ楽譜に慣れましょう。
レッスンを受ければ
音を間違えていたら指摘してもらえるので、
独学より速く楽譜を読めるようになります。
楽譜以外にも
弓の持ち方や楽器の構え方、音の出し方は
誰かに指導してもらった方が
正しく身につくのは言うまでもありません。
これはヴァイオリンもヴィオラも同じです。
独学が絶対ダメなわけではありませんが、
レッスンを受けるよりも
かなりの時間がかかってしまい、
挫折しやすくなります。
挫折しないためにも
月に一回で良いのでレッスンを受けて、
正しい技術を身につけましょう!
それでは、また🌸