こんにちは。
前回に引き続き、オーケストラの楽譜の
奏法に関する書き込みについてです。
前回に引き続き、オーケストラの楽譜の
奏法に関する書き込みについてです。
10、ONとOFF
これは主にスタッカートの音に書かれる
弦楽器特有の書き込みです。
スタッカートは音を短く切って
次の音との間に隙間を開ける奏法です。
弦楽器のスタッカートのひき方は
大きく分けて2種類あります。
まずは
弦から弓を離さずに音を切る奏法です。
このスタッカートについては
過去のブログ《スタッカート》でも
説明していますので、是非ご覧ください。
そしてもう一つは
弦から弓を離して音を切る奏法です。
この奏法は
スピッカート(spiccato)と呼ばれます。
イタリア語で『弾む』という意味の
spiccareが語源で、
スピッカートは
弓を弦で跳ねさせて音を短く切ります。
この2つの奏法は
音色にかなり差が出るのです。
弦から弓を離さないスタッカートは
しっかり強く音を切ることができて、
少し重たい印象を与えます。
弦から弓を離すスピッカートは
その名の通り弾んだ軽やかな音です。
この2つの音色を使い分けるために
書き込まれるのがONとOFFです。
弦から弓を離さないでスタッカートを
演奏する時には《ON》と書き込み、
スピッカートで演奏する時は
《OFF》と書き込みます。
弓が弦にくっついていればON、
弦から離して演奏する時はOFF
ということですね。
スピッカートは弦楽器の奏法の中でも
難しい奏法ですが、
非常によく使われる奏法です。
もし、オーケストラで演奏したいなら
絶対に必要な技術なので、
頑張って練習しましょう!
また機会があれば、このブログでも
スピッカートの練習の仕方を
説明したいと思います。
11、上下に分かれたスラー
これも1つの楽譜を2人で見る
弦楽器ならではの書き込みです。
弦楽器の楽譜には
音の上下に違うスラーが付いていることが
あります。
これは
『その日の気分でお好きな方をどうぞ!』
ではなく(笑)、
プルトの2人で違うスラーを演奏するために
書かれています。
長いスラーが楽譜に書かれている時に
やむを得ずスラーを短く切る時があり、
その切ったスラーの継ぎ目が
聞こえないようにするために、
スラーを切るタイミングをズラすのです。
上に書いてあるスラーをプルトの表の奏者、
下のスラーを裏の奏者が演奏します。
『家で上のスラーを練習してたら
席が裏だった〜😱』
なんてことになっても大丈夫なように、
上下のどちらも
ひけるようにしておくと安心ですね!
オーケストラの楽譜に書き込み、
とりあえず次回で最終回です!
それでは、また🌸