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オーケストラの楽譜(書き込み③)

こんにちは。

今回も
オーケストラ奏者の楽譜の書き込み
についてです。



6、速度に関する書き込み

曲は途中で速くなったり
ゆっくりになったりするので、
楽譜には元々速度の変化を表す用語が
印刷されています。

・accelerando(アッチェレランド)
 だんだん速く

・ritardando(リタルダンド) だんだん遅く

・a tempo(ア テンポ)元の速さで

…などなど。
(他にもたくさんありますよ!)


これらの用語を見たら
奏者は速さを変化させるのですが、
用語を見落としそうな時や
用語の印象よりも速度が変化する時には
さらに書き込みを加えます。

また、これらの用語が書いていない所でも
『ここからはもっと速く』や
『ここは少しテンポを緩めて』などの
指示が指揮者から出ることがあります。

それが指揮者によって曲の雰囲気が変わる
要因の一つです。

そんな指示が出た時も書き込みをします。



まず、『ここからは速く』という時は
前向きの矢印を書き込みます。


また、『ここからはゆっくり』という時は
後ろ向きの矢印を書き込みます。


基本的にテンポを速くする・遅くするのは
矢印の書き込みで表しますが、
速度の変化は様々ですし、
指揮者の要求も
『すごく速く!』だったり
『少ーし前向きなテンポで』だったりと
様々です。

細かい指示は
よく聞いて覚えておきましょう!



遅くするは後ろ向きの矢印なんですが、
急に遅くするのではなく
だんだん遅くする時は

このような波線を書き込みます。

『だんだん遅く』の具合も
その時々によって違うので、
『どのくらいまでゆっくりするのか』
『どの小節までゆっくりするのか』は
自分でしっかり覚えておきましょう。


速度の変化が周りとズレてしまうと
合奏が上手くいきません。

何度も同じ所を 
指揮者に注意されたりしないように
しっかり目に入るように書き込みましょう。

『文字で書いた方がわかりやすくない?』
と思うかもしれませんが、
書き込みが増えすぎると
楽譜はものすごく見にくくなります。

何が大事なことなのか
分からなくなってしまうのです。

楽譜への書き込みは
シンプルで必要最低限のものにしましょう!

また、オーケストラの楽譜は
基本的に2人で同じ楽譜を見るので、
隣の奏者も読みやすい
キレイな書き込みを心がけてくださいね。

それでは、また🌸