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オーケストラの楽譜(書き込み)

こんにちは。


オーケストラの楽譜には音符以外にも

色んな用語が印刷されていますが、

他のパートと合わせるために

自分で書き込みをすることがあります。


また、以前にもお話したように
同じ曲でも
指揮者が変わると曲の雰囲気が変わるので
指揮者の指示に合わせた
細かい書き込みも必要です。


今回は

オーケストラの楽譜によく書き込まれる
マーク言葉についてです。



1、in ○

まず、曲の出だしによく書き込まれるのが
『in ○』です。
○には数字が入ります。

これは『指揮者が何拍子で指揮を振るか』
ということを表す書き込みです。

上の楽譜の場合、
in 2なので『1.2.1.2…』と
指揮者が2つで振ることを表しています。

『二拍子なら
 2つで振るのが当たり前じゃない?』
と思うかもしれませんが、
そうではない時も多いのです。

こちらの楽譜の場合を見てください。
八分の六拍子なのに
in 1と書いてありますね。

指揮者は6つでは振らずに
1小節を1つで振る、ということです。

この曲の速さは
vivacissimo『非常に活発に』なので、
6つで振るのは無理なんですね。

曲の速さによって指揮者は
拍子と違う数で指揮を振ることがあります。

in ○は指揮者の振り方を示す
とても重要な書き込みなので、
出てきたら必ず確認しましょう!



2、メガネ

これは《合奏(オーケストラ⑤)》でも
お話したマークですね。

オーケストラの奏者は楽譜を見ていても
常に指揮者やパートのトップを
視界に入れて意識して演奏していますが、
このメガネのマークが書き込まれた場所は
意識するだけではなく、
『指揮者をしっかり見る場所』です。

全員でタイミングを
しっかり合わせなくてはいけない時や、
テンポが変化する時に
よく書き込まれるマークです。

ズレるとものすごーく目立つ場所に
書き込まれるマークなので、
出てきたら要注意です!!



3、繰り返し記号の目印

次は繰り返し記号を補助する書き込みです。

繰り返し記号は、このような形の記号で
この楽譜の場合は
1→2→3→4→5→3→4→5
の順番で演奏します。

この楽譜のように
同じ段の中に繰り返し記号があれば
とてもわかりやすいのですが、
オーケストラの楽譜では繰り返し記号が
かなり離れていることが多く、
見失ってしまうこともあります。

そのため、繰り返し記号が目に入るように
補助の書き込みをします。


まず、戻ることを示す繰り返し記号には
左側が広くなるように上下に斜線を
2本ずつ書き込みます。


そして、これと対になる記号には

先程とは反対で、右側が広くなるように
上下に斜線を2本ずつ書き込みます。

この書き込みがあるだけで
繰り返し記号の位置がわかりやすくなり、
安心して繰り返すことができます。

練習の時に繰り返す場所を
見失ってしまった時は、
是非この書き込みをしてください。

練習ではできていても、
本番では緊張して
見失ってしまうこともあります。
大丈夫と思っても書いておくと安心です!



オーケストラの楽譜の書き込みは
まだまだたくさんあります。

というわけで、次回もオーケストラの
楽譜の書き込みについてです。

それでは、また🌸