こんにちは。
前回に引き続き、
オーケストラの楽譜に出てくる
弦楽器の奏法の用語についてです。
前回に引き続き、
オーケストラの楽譜に出てくる
弦楽器の奏法の用語についてです。
5、col legno(コル レーニョ)
イタリア語で
col は 『〜で、〜を使って』
legno は 『木材、棒』で、
『木を使って』という意味になります。
col legnoは
弓の木の部分を使って音を出す奏法です。
いつもより弓を手前に寝かせて
木の部分を弦に当てて
弓は横に動かすのではなく、
上下に動かして弓の木を弦にぶつけて
音を出します。
前回出てきたsul ponticelloと同様に
一人で演奏してもあまり聴こえませんが、
大人数で演奏すると効果的な奏法です。
ホルスト作曲 組曲『惑星』の1曲目、
『火星』の出だしは弦楽器全員が
col legnoで演奏していますので
是非聴いてみてください。(参考動画)
col legnoが終わる場所には
naturale『自然に』と
書いてあることもありますが、
何も書いていないことも多いです。
先程もお話したように、
col legnoは弓を上下に動かす奏法なので
楽譜にアップやダウンの記号やスラーが
書かれていたら
自然とcol legnoは終わります。
木の部分を弦に強くぶつけ過ぎると
弓に傷が付いてしまいますし、
弱過ぎると音が鳴りません。
力加減が難しい奏法なので、
楽譜に出てきたら練習しましょう!
上下に動かして弓の木を弦にぶつけて
音を出します。
前回出てきたsul ponticelloと同様に
一人で演奏してもあまり聴こえませんが、
大人数で演奏すると効果的な奏法です。
ホルスト作曲 組曲『惑星』の1曲目、
『火星』の出だしは弦楽器全員が
col legnoで演奏していますので
是非聴いてみてください。(参考動画)
col legnoが終わる場所には
naturale『自然に』と
書いてあることもありますが、
何も書いていないことも多いです。
先程もお話したように、
col legnoは弓を上下に動かす奏法なので
楽譜にアップやダウンの記号やスラーが
書かれていたら
自然とcol legnoは終わります。
木の部分を弦に強くぶつけ過ぎると
弓に傷が付いてしまいますし、
弱過ぎると音が鳴りません。
力加減が難しい奏法なので、
楽譜に出てきたら練習しましょう!
6、tremolo(トレモロ)
イタリア語で『ゆらゆらする・またたく』
という意味です。
弦楽器のトレモロは
小刻みに速く何度も弓を動かし
短く音を反復します。
楽譜には略してtrem.と書かれることも
ありますが、
ほとんどが記号で示されます。
このように音符に斜線を付けることで
トレモロであることを示します。
トレモロの記号が出てきたと思った時に
気を付けて見てほしいのが斜線の数です。
実は斜線が3本以上の時はトレモロですが、
斜線の数が少ない時は
トレモロではありません。
斜線が1本の時は
トレモロであることを示します。
トレモロの記号が出てきたと思った時に
気を付けて見てほしいのが斜線の数です。
実は斜線が3本以上の時はトレモロですが、
斜線の数が少ない時は
トレモロではありません。
斜線が1本の時は
トレモロではなく、八分音符で演奏します。
そのため、上の楽譜を
記号ではなく音符で表すとこうなります。
そのため、上の楽譜を
記号ではなく音符で表すとこうなります。
斜線が2本の時も
やはりトレモロではありません。
斜線が2本の場合は
十六分音符で演奏します。
音符に直すとこうなります。
斜線が2本の場合は
十六分音符で演奏します。
音符に直すとこうなります。
トレモロは何分音符を何個ひく
というものではないので、
音符に直すことはできませんが、
十六分音符より細かく速く演奏します。
慣れるまではトレモロが出てくる度に
腕が疲れてしまいやすいですが、
慣れてくると腕の力を抜いた状態で
弓を速く動かせるようになります。
トレモロはオーケストラの曲では
頻繁に出てくる奏法です。
焦らずしっかり練習して習得しましょう!
それでは、また🌸