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オーケストラの楽譜③

こんにちは。

今回も
オーケストラの楽譜に出てくる用語
についてです。




3、Volti Subito(ヴォルティ スービト)

イタリア語で
Voltiは『めくる・回す』
Subitoは『すぐに・直ちに』という意味で、
続けると『すぐにページをめくれ
という意味になります。

楽譜では略してV.S.と書かれます。

ページを速くめくらなくてはいけない時に
使う用語なので、
出てくるのはいつも楽譜の右下です。

楽譜に印刷されているものもありますが、
奏者自身が書き込むこともあります。

プルトの裏の奏者は
表の奏者が次のページの楽譜を
遅れずに見れるタイミングで
ページをめくらなくてはいけないので、
楽譜の途中で演奏を中断して
ページをめくることがあります。

練習の時に
『このページを最後までひいたら
 めくるのが間に合わないな』
と判断したら、
楽譜にV.S.と書き込むのです。

裏の奏者が演奏を中断しないといけない時は
その分、表の奏者が演奏しましょう!


ちなみに、本番で焦ってしまい
上手くめくれなかったり
間違って多くめくり過ぎたり…
ということはよくあります。

めくりやすいように
ちょっと折り目をつけたりして、
スムーズにページがめくれるように
しておくと良いですよ。




4、General Pause(ゲネラル パウゼ)

ドイツ語で
Generalは『全体』
Pauseは『休憩』という意味で、
続けると『全体の休止
という意味になります。

楽譜では略してG.P.と書かれます。

出てくる時は
必ず休符の小節に書かれている用語です。


General Pauseは『全体の休止』なので、
G.P.と書かれた小節は
自分のパートだけでなく
オーケストラ全体が休符の小節です。

誰も音を出さないので
とても緊張感があります。

間違って音を出してしまうと
かなり目立って、ものすごーく気まずいので
気を付けなくてはいけない小節です。



ちなみに、オーケストラでは
本番前の最後のリハーサルのことも
『GP』と言います。

こちらはGeneral Probe(ゲネラル プローベ)
ドイツ語で
General『全体の』
Probe『リハーサル・練習』という意味です。

オーケストラでは略して
『ゲネプロ』もしくは『ゲーペー』と
呼ばれます。

楽譜に書かれる用語ではありませんが、
オーケストラでは非常によく使う言葉です。

General Pause『全体の休止』
General Probe『最終リハーサル』と
意味が全く違うので、
2つのG.P.の意味が混同しないように
しっかり覚えておきましょう!




次回も
オーケストラの楽譜に出てくる用語
についてです。

それでは、また🌸