こんにちは。
前回はソロの楽譜では見ることのない
小節番号と練習番号についてでした。
ソロの楽譜には出てこないけど、
オーケストラの楽譜には出てくる用語は
まだまだあります。
というわけで、今回も
オーケストラの楽譜で出てくる用語
についてお話します。
1、solo(ソロ)・tutti(トゥッティ)
soloはイタリア語で
『一人・一つ』という意味です。
楽譜に書いてある場合は
《合奏(オーケストラ④)》でもお話した通り
各パートのトップのみが演奏します。
soloの部分が終わる所には
tuttiと書かれています。
tuttiはイタリア語で
『全部・全員』という意味です。
tuttiと書かれた部分から全員で演奏します。
後ろの席に座っている時は
うっかりsoloの部分も演奏しないように、
tuttiの部分は出遅れないように
気を付けてくださいね!
少し気を付けたいのが
《soli》と書かれている場合です。
soliとはsoloの複数形です。
soloとsoliは少し意味が変わります。
例えば、
ヴィオラパートにsoloと書かれていたら
ヴィオラのトップのみが演奏しますが、
soliと書かれている場合は
トップだけではなく
ヴィオラパート全員で演奏します。
soliというのは
『オーケストラの中でそのパートが
ソロのメロディを演奏している場所』
という意味なんです。
soliが出てきたら、
後ろの席でもうっかり休まないように
気を付けてくださいね。
ちなみに、《2soli》と書いてある場合は
トップと隣の席の奏者の2人(1プルト)で
演奏します。
《4soli》の場合は4人
1プルトと2プルトで演奏します。
数字とsoloなのかsoliなのかをよく見て、
自分は演奏するのかしないのか
間違えないようにしましょう!
2、divisi(ディヴィジ)・unison(ユニゾン)
divisiはイタリア語で
『分離した・分かれた』という意味です。
楽譜にdivisiと書かれていたら、
同じパートでも分かれて演奏します。
divisiと書かれた部分は
《合奏(オーケストラ③)》でもお話した通り
上に書いてある音をプルトの表、
下に書いてある音を裏が演奏します。
略してdiv.と書かれることもあります。
基本的にdivisiは
表と裏の2つに分かれて演奏しますが、
3divisiと書かれている場合は3つ、
4divisiと書かれている場合は4つに
分かれて演奏します。
数字がついている時は気を付けましょう。
divisiが終わる所には
unison(又は略してunis.)と書かれています。
unisonは『一致・同音』という意味です。
unisonと書かれている所から
また全員で同じ音を演奏します。
楽譜にはdivisiではなく、
non divisiと書かれていることもあります。
non divisiは『分かれない』
という意味なので
音が2つ以上同時に書かれていても
分けずに一人で演奏します。
ちょっと大変ですが、頑張りましょう!
オーケストラの楽譜に出てくる用語は
次回も続きます。
それでは、また🌸