こんにちは。
オーケストラやカルテットの合奏では
ヴァイオリンは必ず
・1st(ファースト)ヴァイオリン
・2nd(セカンド)ヴァイオリン
の2つに分かれています。
部活のオーケストラや
市民オーケストラに入った時、
『ヴァイオリン経験者ならあなたは1stね!』
『初心者はまずは2ndから始めましょう』
なんて言われた方も
いるのではないでしょうか?
こう言われると
『1stヴァイオリンは難しくて
2ndヴァイオリンはそうでもないのかな?』
と、思うかもしれませんが、
実はそれは違います。
1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンには
それぞれ役割があるので、
難しさも違うのです。
と、いうことで今回は
1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンの役割
についてです。
1stヴァイオリンは弦楽器の5つのパート
・1stヴァイオリン
・2ndヴァイオリン
・ヴィオラ
・チェロ
・コントラバス
の中で、一番高い音域を担当しています。
1stヴァイオリンの音域は
最初に習うファーストポジションだけでは
演奏できないため、
経験者は1st、初心者は2ndという
分け方になることが多いのです。
また、
オーケストラの全ての楽器を音を伴奏に
メロディを担当することも多いので
オーケストラの花形です。
曲の要となるメロディを担当するのですから
高い技術はもちろん、
度胸も必要なパートです。
一方、2ndヴァイオリンは弦楽器の中で
2番目の高さの音域を担当します。
メロディを担当する1stヴァイオリンの
伴奏に回ることが多いパートです。
同じ曲の1stと2ndの楽譜を見比べてみると、
2ndヴァイオリンの楽譜の方が地味で
一見簡単に見えるでしょう。
家で1stと2ndのどちらの楽譜も練習したら
『1stは難しいけど2ndはすぐひけたなぁ』
と思うかもしれません。
しかし!
2ndヴァイオリンの難しさは
合奏するとわかります。
考えることがとにかく多いのです!
まずは
メロディのパートがひきやすくなるには
どう伴奏すれば良いのかを
考えて演奏しなくてはいけません。
そして、『伴奏』と言っても
色んな形の伴奏があります。
1stヴァイオリンと似たような動きを
しながら伴奏したり、
ヴィオラやチェロと
アンサンブルしながらの伴奏したり、
木管楽器とアンサンブルしながら伴奏したり
などなど…。
色んなパートの動きを
知っておく必要があります。
さらに、2ndヴァイオリンにも
メロディが出てくることはあるので、
その時は1stヴァイオリンと遜色のない
演奏をしないといけません。
メロディをひいた後またすぐに伴奏に戻る
という切り替えも必要です。
このように2ndヴァイオリンは
ものすごーく頭を使うパートなのです。
一見地味ですが、
2ndヴァイオリンが下手だと
オーケストラがまとまりません。
『メロディをどんなひき方をされても
絶対に合わせますよ!!』
という頼もしい2ndヴァイオリンがいる
オーケストラはとても上手です。
1stヴァイオリンは
《自由なアーティスト》なのに対して
2ndヴァイオリンは
《器用な職人》という感じでしょうか。
2ndヴァイオリンを担当すると
職人気質に火がついて
『メロディをひくより楽しい!!』
となる人は、実は結構多いです。
私もその一人です😊
オーケストラやカルテットで
2ndヴァイオリンになったら
『1stより簡単で良いや〜』
なんて思わずに、
『自分がどうひいたら
メロディのパートがひきやすいのか』
『メロディを引き立てるには
どう演奏したら良いのか』なんてことを
考えながら演奏してみましょう。
意外とハマるかもしれませんよ。
それでは、また🌸