こんにちは。
前回は
各パートのトップの役割についてでした。
今回は
『後ろに座る奏者は
どうやってトップに合わせるのか』
についてお話します。
後ろの奏者がトップと合わせるのは
①タイミング
②ひき方
です。
まずタイミングを合わせるためには
トップの動きをよく見る必要があります。
耳で音を聴いてから合わせると
どうしても遅れてしまうので、
必ず動きに合わせるようにしましょう!
このブログでは何度かお話していますが、
自分の音楽を相手に伝えるためには
音楽に合わせた呼吸をすることが大切です。
カルテットなどの室内楽は
奏者同士が顔を合わせて演奏するので
呼吸を感じやすいのですが、
オーケストラでは後ろの奏者には
トップの顔は見えませんね。
そのためトップは
呼吸を身体の動きで表しながら演奏します。
オーケストラの動画を見る機会があれば
各パートのトップの動きを見てください。
後ろの奏者がわかりやすいように
合図を出しながら演奏しているのが
わかるはずです。
その動きをよく見ながら
後ろの奏者はタイミングを合わせます。
動きを合わせるために見る場所は
トップの背中と肩です。
背中や肩を見るだけでも
どのタイミングで音を出そうとしているのか
わかりますよ。
特にフレーズの始まる瞬間や
音を切るタイミングは、
トップの動きをよく見て合わせましょう。
ひき方を合わせるためには
トップの右腕を見ます。
弓の使い方を真似するのです。
弦楽器は弓の使い方で音色が変わります。
例えば、トップが弓先を使っているのに
後ろの奏者が弓の元を使っていたら
音色は揃いません。
トップが弓のどの辺りを使っているのか、
どのくらい弓の幅を使っているのか、
どのくらいの速さで弓を動かしているのか…
などなど。
後ろの奏者がトップの弓の使い方を見て
動きを合わせることで、
パート全体の音色を揃うのです。
これも是非動画などで確認してください。
上手なオーケストラは
弦楽器の弓の動きが揃っていますよ!
タイミングとひき方を合わせるコツは
やはり自分の楽譜を見過ぎないことです!
演奏中は、楽譜を見ながらも
目の端に常に指揮者とトップを入れておく
ことがポイントです。
『無理ぃ〜😱』
と思うかもしれませんが、
慣れればできるようになります!
まずは自分の楽譜にかじりつかなくても
演奏できるように、
自分のパートをしっかり練習しましょう。
そして
『ここは絶対合わせないといけない!』
という場所には
印を付けておきましょう。
その印の所では必ずトップを見て合わせる
と決めておくと、
少し安心できると思います。
オーケストラではそういう箇所に
『見る』という意味で
メガネのマークを書き込む習慣があります。
是非試してみてくださいね👓
オーケストラで演奏するには
とても集中力が必要なので、
大変だな、と思うかもしれません。
でも、
周りとピッタリと合う演奏ができた時は
本当に気持ちが良く、充実感があります。
オーケストラの演奏って本当に楽しいなぁ!
と、感じる瞬間の一つです。
耳だけではなく
目をよく使って演奏を合わせましょう!
それでは、また🌸