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強弱のつけ方⑥

こんにちは。

強弱のつけ方第6回です。

強弱は
1、弦にかける弓の圧力を変える
2、弓の使う場所を変える
3、弓を置く弦の場所を変える
4、弓の毛の量を変える

この4つのテクニックを組み合わせることで
幅広く差をつけることができます。


私はこの4つのテクニックの中に
『弓をたくさん使う』という項目は
入れていません。

『弓をたくさん使ったら大きな音が出る』
と、思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、そうではないのです。


今回は弓を使う幅と音量の関係について
お話します。


大きな音を出したい時に
弓をたくさん使うことはよくあります。

でも、小さな音を出したい時にも
弓をたくさん使うことはよくあるのです。


実は、弓の幅を強弱に活かすためには
4つのテクニックのうちの

1、弦にかける弓の圧力を変える

が、とても重要です。



試しにあまり圧力をかけずに

弓をたくさん使ってみてください。

 

大きな音は出せないでしょう。

 

圧力が足りない状態でたくさん弓を使っても
音がはっきり鳴りませんし、
音量は逆に小さくなってしまいます。

 

 

次に、圧力をかけながら
ゆっくり弓を動かしてみましょう。

少しの幅で大きく重たい音が出るはずです。

 

このように弓をたくさん使わなくても

大きな音は出すことはできます。

 

 

 

今度はメトロノームでテンポを取りながら
同じ速さで同じ幅の弓を

強い圧力と弱い圧力でひいてみましょう。

音量が変わるのがわかるはずです。

 


同じ弓の幅を使って音を出しても
圧力をかけている時とかけていない時では
全く音量が変わります。


弓の使う幅を変えるだけでは強弱はつかず、
弓の幅に合う圧力をかけることで
強弱をつけることができるのです。

大きい音を出すために弓をたくさん使う時は
出したい音量に合った圧力をかけましょう。



弓をたくさん使っていると
一生懸命ひいている感じに見えるので、
曲の盛り上がる所では
たくさん弓を使いたくなるかもしれません。


でも使う弓の幅に見合った圧力をかけないと
逆効果になってしまいます。

 

自分の音をよく聴いて

弓の幅と圧力が合っているのか

よく注意しながら演奏してください!


もう一度言いますが、
弓の幅だけでは強弱は変えられません。

幅だけではなく、圧力も一緒に変えて、
曲に合った音量を出しましょう。


それでは、また🌸