こんにちは。
『アウフタクトとは弱拍から始まること』
ということを前回・前々回でお話しました。
せっかくアウフタクトの仕組みがわかっても
演奏に活かせないといけません。
というわけで、今回は
アウフタクトのひき方についてです。
アウフタクトの曲を
どのようにひいていますか?
小節の頭から始まる曲と同じように
ひいていませんか?
アウフタクトを
『フレーズが1・2拍ズレただけ』
と思って演奏してしまうと
違和感のある演奏になってしまいます。
なぜなら、
強拍と弱拍がズレてしまうからです。
アウフタクトの曲の場合、
フレーズは1拍目からは始まりません。
フレーズは4拍目からですが、
この4拍目は弱拍、
次の小節の1拍目が強拍です。
以前のブログでもお話していますが、
強拍・弱拍と言うのは
音の強さや大きさを変えるわけでは
ありません。
音の重心を表す言葉です。
小節の中で一番重心のかかる音が強拍です。
そのため強拍は
『一小節の中で一番意識するべき拍』
になります。
何拍子の曲でも強拍は1拍目です。
しかし、アウフタクトの時に
フレーズと一緒に強拍の位置も
ズレて聴こえてしまうことがあります。
それは、アウフタクトの音を
強拍のように演奏してしまった時です。
フレーズが1拍目から始まらなくても、
強拍が1拍目であることは変わりません。
曲が何拍目から始まっていても
小節の中で一番意識する音は1拍目です。
アウフタクトを強拍のようにひいてしまうと
強拍と弱拍の位置がズレて聴こえるので、
ひいている本人はあまり気にならなくても
聴いている方は
曲の1拍目がどこにあるのかわからず
違和感を感じてしまいます。
曲の最初の音であっても
アウフタクトは弱拍です。
アウフタクトで始まる曲を演奏する時は
強拍の位置をよく確認して、
その音を意識して演奏しましょう!
次回もアウフタクトのひき方についてです。
それでは、また🌸