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大人の練習④

こんにちは。

今回は大人の練習の第4回です。


何度もお話していますが、
大人の練習で大切なのは焦らないことです。

それは
右手と左手を同時に練習するようになっても
変わりません。


そしてもう一つ、
大人の練習で大切なことがあります。

それは自分の音をよく聴くことです。


ヴァイオリンに慣れてくると

色んな弦をひく移弦の練習、
スラーの練習、
左手の4の指の練習…

と、少しずつ求められる技術の難易度が
上がっていきます。

それに合わせて曲も難しくなっていきます。

新しい曲や今までより難しいところは、
当然すぐにはひけませんよね。

でも、難しいところがひけないと
曲の最後まで辿り着かないので、
とにかく最後まで辿り着くことに
必死になってしまう…。

そんなこと、ありませんか?


新しい曲や難しいことに挑戦しようとすると
身体を動かすことに必死になって
自分の音をあまり聴けなくなってしまう
ということは、よくあります。

自分の音をよく聴いていないと
変な音がしていても
気付かずにそのままひいてしまうので
『たくさん練習したのに
 なんだか上手くひけない。なんで!?』
と、なってしまうのです。


自分の音をよく聴いていれば、
変な音がした時に気付くことができます。

気付いたら
『何で変な音がしたんだろう?
 左手を間違えたのか、
 それとも弓の位置が悪いのかな?』と
原因を考えましょう。

原因がわかったらそこを修正してから
もう一度ひいてみます。

修正してみて良い音になったら
先に進みましょう。

まだ変な音がするなら原因は別にあるので
原因がわかるまで
自分でしっかり考えてみましょう。


この
『自分の音をよく聴いて、
 変な音がしたら原因を追求する』
という練習は非常に大切です。

曲の最後まで辿り着くことよりも
遥かに大切です。


この練習ができる方とできない方では、
上達の速さが全く違います。


原因を考えても自分ではわからない時は
先生に質問しましょう。

例え、自分で答えが見つからなくても、
自分で考えたことや色々と工夫したことは
ちゃんと自分の中に知識として残ります。

そして、その経験が
もっと難しいことに挑戦する時に
必ず自分を助けてくれますよ!



一生懸命練習するのはとても良いことです。

でも、ひくことに必死になり過ぎて
自分の音が聴けなくなってしまっては
良い練習はできません。


自分の音を常によく聴いて練習しましょう!

それでは、また🌸