こんにちは。
今回は名曲が多いロマン派時代の
ヴァイオリン・ヴィオラの曲についてです。
《ロマン派時代》
ロマン派時代のヴァイオリンの名曲と言えば
やはりこちら!
メンデルスゾーン作曲
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調Op.64です!
(参考動画)
作曲されたのは1844年、
メンデルスゾーンが35歳の時の作品で、
前回ご紹介した
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲と共に
三大ヴァイオリン協奏曲の1つと称される
大変人気のある楽曲です。
知らないと思っている方も
1楽章の冒頭を聴けば『これかー!!』
と思うのではないでしょうか。
メンデルスゾーンは耳馴染みが良く
覚えやすいメロディーを書くのが得意で、
この曲以外にも多くの名曲を残しています。
メンデルスゾーンの
ヴァイオリンコンチェルトということで
日本ではよく『メンコン』呼ばれます。
3つの楽章は途切れなく演奏され、
演奏時間は約30分です。
哀愁と華やかさのバランスが非常に良い
名曲です。
1楽章が有名ですが、
2・3楽章も本当に素晴らしいので、
是非、全楽章聴いて下さいね!
そして
三大ヴァイオリン協奏曲のもう1つが
ブラームス作曲の
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77です。
作曲されたのは1878年、
ブラームスが45歳の時の作品です。
ブラームスは幼い頃から
ヴァイオリンをひいていましたが、
作曲したヴァイオリン協奏曲はこの1曲だけ
という、まさに渾身の1曲です!
(参考動画)
ブラームス特有の重厚な音楽で、
ヴァイオリンソロだけが華やかに目立つ
というわけではなく、
ヴァイオリンがオーケストラと混じり合って
交響曲のような雰囲気を感じさせます。
この曲を聴いたシベリウスは
重厚な響きに衝撃を受けて、
自分のヴァイオリン協奏曲を書き直した
と言われています。
曲は協奏曲にしては長めの約40分で
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲より
少し難解に聴こえるかもしれませんが、
何度聴いても飽きない、
聴けば聴くほどハマっていく楽曲です。
是非一度聴いてみてください!
無伴奏のヴァイオリン曲では
パガニーニの24のカプリースが有名です。
作曲されたのは1800〜1810年頃
パガニーニが18歳〜28歳頃の作品で、
1820年にパガニーニの最初の作品として
出版されました。
パガニーニは幼い頃から
天才的なヴァイオリニストで、
13歳の時には世の中にある曲で
ひけない曲は何もなくなってしまい、
練習曲を自作して練習していた
と言われています。
あまりの演奏技術に
『悪魔に魂を売って技術を得ている』
と噂されるほどでした。
この24のカプリースも
悪魔的な超絶技巧が満載の
演奏難易度が非常に高い楽曲です。
カプリースとは奇想曲のことで、
諧謔的な(ユーモアがある)楽曲のことを
指します。
語源は『気ままに・気まぐれな』
という意味のイタリア語capriccioです。
1番から24番まで超絶技巧の曲が続く
とても気ままにはひけない作品ですが、
24番は皆さんも聴いたことがあるのでは
ないでしょうか。
(参考動画)
この24番のメロディは
その後様々な作曲家によって編曲され、
そこからさらに名曲が誕生しました。
ブラームス作曲
パガニーニの主題による変奏曲Op.35
(参考動画)
ラフマニノフ作曲
パガニーニの主題による狂想曲Op.43
(参考動画)
など。
気軽に
『良い曲ですよ!
頑張ってひいてみて下さいね!』
とは、とても言えない曲ですが、
ヴァイオリンの様々な技巧が観れるので
鑑賞には大変おすすめです。
ロマン派時代の
ヴァイオリン・ヴィオラの名曲は
またまだあるので、次回も続きます!
それでは、また🌸