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音楽史①

こんにちは。

楽曲や作曲家の説明には
『17世紀』や『古典派』などの
時代を表す言葉がよく出てきますね。

でも、
どんな時代だったのか
どんな作曲家が活躍したのか、など
わからないことが多いと思います。

というわけで、今回は
音楽の歴史を大まかに説明します!



《ルネサンス時代》

15世紀から16世紀末(1400〜1600年)に
ヨーロッパで発展した音楽を
《ルネサンス音楽》と言います。

この時代は教会の権力が強く、
宗教音楽が音楽の中心でした。 

ルネサンス時代の前半は
楽器がまだそれほど発達していなかったので
器楽のための曲はあまりなく、
声楽のための曲が多く作曲されました。

ヴァイオリンは1550年頃今の形になった
と言われています。


この時代に活躍した作曲家は
モンテヴェルディ、パレストリーナなど。


ちなみにこの頃の日本は
室町時代・安土桃山時代の戦国時代です。



《バロック時代》

17世紀から18世紀中頃(1600〜1750年頃)を
バロック時代と言います。

この頃は
教会の権力が弱まった絶対王政の時代で、
貴族が力を持つようになりました。

そのため、教会が中心だった音楽も
宮廷へと広がっていき、
たくさんの宮廷音楽が作曲されます。

バロック時代には
楽器の性能が大きく向上したので
器楽のための曲が増え、
オーケストラでの演奏も始まりました。

オペラが誕生したのもバロック時代です。


この時代に活躍した作曲家は
ヴィヴァルディ
パッヘルベル
ヘンデル
バッハ など。

『音楽の父』と呼ばれるバッハが亡くなった
1750年にバロック時代は終焉を迎えます。


この頃の日本は江戸時代、
初代将軍徳川家康から八代将軍徳川吉宗
辺りまでの時代です。

バッハ(1685〜1750)と
徳川吉宗(1684〜1751)は同世代です。
『音楽の父』と『暴れん坊将軍』は
同じ時代に活躍していたんですよ!


《古典派時代》

18世紀中頃から19世紀初頭(1750〜1820年頃)
までの音楽を古典派音楽と言います。

絶対王政の時代から、
産業革命・フランス革命などを経て
世の中は市民が中心になっていきます。

教会や宮廷のものだった音楽は
市民でも聴きに行けるものになり、
楽器や楽譜も市民に広がっていきます。

オペラも市民にわかりやすい
喜劇的な内容のものが作曲されるように
なりました。


古典派時代にはさらに楽器の性能が向上し、
多くの交響曲協奏曲弦楽四重奏曲
作曲されました。

ピアノが現在の形に近づき、
独奏楽器として好まれるようになったのも
古典派時代です。


この時代に活躍した作曲家は
ハイドン
モーツァルト
ベートーヴェン など。

バロック時代まで音楽家は
宮廷や教会に召し抱えられる存在でしたが、
古典派時代には今で言う
フリーランスの音楽家が誕生します。

ハイドンは宮廷音楽家ですが、
モーツァルトとベートーヴェンは
フリーランスの音楽家でした。


この頃の日本はまだ江戸時代、
九代将軍徳川家重から十一代将軍徳川家斉
の時代です。

江戸を中心に町人の文化が栄え、
葛飾北斎や十返舎一九、東洲斎写楽などが
活躍していました。

古典派時代はヨーロッパでも日本でも
市民の文化が盛り上がっていた時代
だったんですね。


次回は古典派時代以降の音楽史です。

それでは、また🌸