こんにちは。
今回は交響詩についてです。
交響曲と違って
あまり耳馴染みのない言葉かもしれません。
『詩』とついていますが、
歌ではなく、オーケストラの楽曲です。
『じゃあ、交響曲と何が違うの?』
と、思う方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
それでは
交響詩について見ていきましょう。
《交響詩》(symphonic poem)
交響詩とは
オーケストラで演奏される標題音楽で
作曲家が交響詩と名付けたものです。
ちょっとわかりにくいですね😅
標題音楽というのは
『情景や物語を音で描写する音楽』
を指します。
作曲家自身によって
題名や内容を表す説明文がつけられており、
聴衆を曲の内容に導きます。
サン=サーンスの『動物の謝肉祭』
ムソルグスキーの『展覧会の絵』などは
標題音楽になります。
標題音楽に対するものが絶対音楽です。
絶対音楽とは
『具体的な情景や物語を表現せずに
音楽そのものを表現する音楽』
を指します。
具体的な描写がないので題名はありません。
題名のついていない交響曲などは
絶対音楽になります。
交響詩は標題音楽なので、
情景や物語が描写された音楽です。
そして、標題音楽の中でも
作曲家自身が交響詩と名付けたものが
交響詩になります。
交響詩はロマン派の時代に
演奏会用序曲から発展して誕生しました。
交響詩は交響曲とは違い、
基本的に1つの楽章のみで構成されており
切れ目なく演奏されます。(例外もあります)
この楽曲のスタイルに交響詩と名付けたのは
作曲家のリストで、
『レ・プレリュード』など13曲の交響詩を
作曲しています。
また、リストと親交のあったスメタナも
交響詩を作曲しています。
スメタナの連作交響詩『我が祖国』の
第二曲『モルダウ』は
音楽の教科書に載っている
日本でもとても有名な曲ですね。
他にも
ドビュッシーの『海』
レスピーギのローマ三部作『ローマの噴水』
『ローマの松』『ローマの祭り』
シベリウスの『フィンランディア』
などが有名です。
また、ディズニー映画『ファンタジア』では
デュカスの交響詩『魔法使いの弟子』が
使用されています。
交響詩は物語があり、聴きやすい楽曲です。
『魔法使いの弟子』のように
映画音楽を聴くような気持ちで
楽しんでください!
それでは、また🌸
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