こんにちは。
今回はソナタについてです。
ヴァイオリンソナタと聞くと
『名前は聞いたことはあるし
ヴァイオリンの曲なのはわかるけど、
ヴァイオリン協奏曲と何が違うの?』
と、思う方も多いのではないでしょうか?
では何が違うのか、
ソナタの特徴を見ていきましょう。
《ソナタ》(sonata)
sonataはイタリア語で
『器楽曲・音』という意味です。
語源はイタリア語のsonare『鳴り響く』で、
対する言葉には
cantare(カンターレ)『歌う』が語源の
cantata(カンタータ)『声楽曲』があります。
日本語では《奏鳴曲》と訳されます。
ピアノの練習曲としてよく演奏される
sonatine(ソナチネ)は
『小さいソナタ』という意味です。
実は音楽の『ソナタ』の意味は
時代によって変化をしています。
始めは様々な器楽曲がソナタとされて
いましたが、
バロック時代に入ると
いくつかの楽章で構成される室内楽曲が
ソナタと呼ばれるようになり、
古典派・ロマン派の時代以降は
独奏楽器のために作られた曲が
ソナタと呼ばれるようになりました。
今では『独奏楽器とピアノの曲』という形が
一般的です。
(ピアノソナタの場合はピアノのみです)
協奏曲とソナタの大きな違いは
伴奏がオーケストラかピアノか
というところです。
協奏曲はピアノで伴奏することもありますが
これはオーケストラの楽譜を
ピアノに編曲したものです。
一方、ソナタは最初から
器楽とピアノの曲として作曲されています。
楽譜の表紙も
ヴァイオリンソナタの場合、
『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ』
と、表記されます。
ソリストが目立つ協奏曲とは違い、
ソナタはピアノと一緒に音楽を作る
室内楽なので、
私はソナタのピアノは伴奏ではなく、
器楽とピアノの二重奏だと考えています。
自分だけが主役なのではなく、
ピアノを引き立てるためにヴァイオリンが
伴奏の役割を持つこともあります。
協奏曲はオーケストラに負けない
テクニックや華やかさが必要ですが、
ソナタはピアノひきやすくなるように
考えながらひく技術が必要です。
これも協奏曲との大きな違いですね。
ソナタを上手に演奏するためには
ピアノが何をひくのかを知っていることが
とても大切です!
自分の楽譜だけではなく、
ピアノの楽譜にも目を通して
曲の全体を把握しておきましょう。
それでは、また🌸
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