こんにちは。
今回はコンチェルトについてです。
コンチェルト、ソナタ、シンフォニー…
『聞いたことはあるけど違いがわからない』
という方も多いのではないでしょうか?
『なんとなく知ってる』ではなく、
しっかり違いを覚えておきましょう!
今回はコンチェルトについてです。
コンチェルト、ソナタ、シンフォニー…
『聞いたことはあるけど違いがわからない』
という方も多いのではないでしょうか?
『なんとなく知ってる』ではなく、
しっかり違いを覚えておきましょう!
《コンチェルト》(concerto)
コンチェルトは
『独奏楽器と管弦楽によって演奏される曲』
です。
コンチェルトはイタリア語で
concertoは『協力・協調』という意味です。
英語とフランス語は
イタリア語と同じconcertoですが、
ドイツ語では
コンツェルト(Konzert)になります。
日本語では《協奏曲》と訳されます。
concertoの語源はラテン語のconcertareで、
意味は『論争する・競争する』です。
協力と競争では混乱してしまいますが、
お互いに切磋琢磨し合って
良いものを作り上げるための競争=協奏と
捉えると良いでしょう。
つまりコンチェルトは
『ソリストとオーケストラが協奏する曲』
なんです。
ソリストがピアノの場合は『ピアノ協奏曲』
ヴァイオリンの場合は
『ヴァイオリン協奏曲』になります。
発表会ではコンチェルトを
ピアノの伴奏で演奏しますね。
このピアノの楽譜は
オーケストラの楽譜を元にして
編曲されたものです。
ピアノ一人でオーケストラの音を
再現しないといけないので、
伴奏の先生はなかなか大変なんですよ。
コンチェルトは例外はありますが、
基本的に3つの楽章で構成されています。
そして『カデンツァ』というソリストのみで
演奏されるパートがあるのが特徴です。
カデンツァとはソリストが即興で自由に
演奏する部分のことです。
カデンツァはオーケストラは演奏しないので
完全にソリスト一人での演奏になります。
元々はソリストが即興で演奏していましたが
楽譜に書き残されるようになり、
今ではカデンツァを即興ではなく
楽譜の通りに演奏するのが主流です。
作曲家によっては
カデンツァの部分も作曲していることも
あります。
(メンデルスゾーンの
ヴァイオリン協奏曲のカデンツァは
メンデルスゾーンによる作曲です)
同じ曲でも出版社の違う楽譜を見ると
カデンツァが違うことがあるので、
コンチェルトをひく時は
色々なカデンツァをひいてみて、
自分の好きなカデンツァを選びましょう。
コンチェルトは
ソリストの見せ場の多い曲です。
同じ曲でも演奏者によって
全く違う印象の曲になることもあります。
是非、色々なソリストのコンチェルトを
聴いてみてくださいね!
それでは、また🌸
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