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舞曲(ワルツ)

こんにちは。

今回のテーマは舞曲です。
舞曲、つまり踊りの曲ですね。


皆さんは
舞曲といえば何を思い浮かべますか?

ワルツ・メヌエット・ガボット・ポルカ…
などなど舞曲には色々なものがあります。


ヴァイオリンの曲でも
メヌエットやガボットはよく出てきますね。


では、これらの舞曲の違いは何でしょうか?


舞曲にはそれぞれ性格があります。


何も知らないで演奏するよりも
『これはこういう曲なんだ』
と、わかって練習した方が、
演奏は何倍も良くなります。

是非、それぞれの性格や成り立ちを
覚えておきましょう!


1、ワルツ(Waltz)

踊りの曲・3拍子の曲と言えば
まずはワルツを思い浮かべる方も
多いでしょう。

クラシック音楽にはたくさんのワルツが
ありますが、
社交ダンスでもワルツは人気がありますね。


ワルツは南ドイツ・オーストリア西部で
生まれた踊りです。

13世紀頃に農民が踊っていた
wellar(ヴェラー)という踊りが元になった
と、言われています。

男女の身体が密着して回る踊りだったため
不潔とされ、
当時は宮廷では禁止されていました。

それでも農村や町では人気の舞曲で、
都市部でも少しずつその人気は
広がっていきます。

動きも激しいものから上品なものに
少しずつ変化をしていき、
18世紀頃にはワルツと呼ばれるようになり
宮廷でも踊られる舞曲になりました。


ワルツの語源はドイツ語のwalzenです。

walzenは『回る』という意味で、
ワルツは男女が抱き合って
円を描くように回る踊りです。

そのため
日本語では『円舞曲』と訳されます。


ワルツは優雅で軽快な3拍子の曲で、
1拍目を強く、2・3拍目弱くする
『ズンチャッチャ・ズンチャッチャ』
のリズムで演奏します。

ヴァイオリンで演奏する時も
1拍目を大切に演奏しましょう。



ワルツで有名なのは何と言っても
シュトラウス!

ワルツの父と呼ばれる
ヨハン・シュトラウス1世と、
その息子のヨハン・シュトラウス2世は
たくさんのワルツを作曲しています。
(ちなみに息子のシュトラウス2世は
『ワルツ王』と呼ばれています。)

『美しき青きドナウ』『皇帝円舞曲』など
シュトラウスのワルツは
ニューイヤーコンサートでも
毎年よく演奏されていますので、
一度は聴いたことがあると思います。

また、ショパンの『子犬のワルツ』
チャイコフスキーの『花のワルツ』も
有名ですね。


もし、ワルツを演奏する機会があったら、
色んなワルツを聴いて
曲の雰囲気を掴んでおきましょう!


次回は
ワルツと同じ3拍子の舞曲、
メヌエットについてです。

それでは、また🌸