こんにちは。
スラーの練習第4回です。
今回は楽譜に書いてあるスラーを
変更する時の注意点についてお話します。
前回、オーケストラのボウイングは
同じ曲でも指揮者によって変わることがある
と、お話しました。
スラーは楽譜に書いてあるものを
変更することがあります。
例えば
『スラーが長いから少し短くしたいな』
という場合は
このようにスラーを切って弓を返すように
変更します。
ソロの曲でも
『この音はダウンでひきたいなぁ』
と思っているのに、
どうしても弓を順番通りにひくと
そうならないことがあります。
その場合は、その前のスラーを短くしたり
逆にスラーのない所にスラーを付けて、
弓の順番を調節します。
ひきにくかったり、
どうしてもひけないボウイングは
変えてしまっても問題ありません。
でも、忘れてはいけないことがあります。
スラーには『同じ弓でひく』
という意味だけでなく、
『音を繋いで滑らかに演奏する』
という意味があるということです。
前回もお話していますが、
スラーは音楽の表現の1つです。
楽譜にスラーがついている、ということは
作曲家がその音に表情をつけている
ということです。
先程の楽譜の長いスラーも
最初から半分で切れているスラーが
書かれていて演奏する場合と、
長いスラーのまま演奏する場合では
感じ方に違いがあります。
弓の都合でスラーを切ると、
音楽も一緒に切れてしまいやすいので
注意しましょう。
弓の順番を変えても
作曲家の表現したかった音楽は
大切にしなくてはいけません。
スラーを変更しても
元の楽譜の音楽を大切にしながら
演奏してくださいね!
それでは、また🌸