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スラーとタイ

こんにちは。

今回はスラーとタイの違いについてです。


まずスラーは、楽譜でこう書かれます。


そしてタイはこのように書かれます。

スラーとタイは記号の形が同じです。

初めて見る方は
区別がつかないかもしれませんね。


スラーとタイは記号は同じですが、
役割が全く違います。


スラーは以前も説明したように
《音を切らずに繋げてなめらかに演奏する》
という意味の記号です。

弦楽器ではスラーのついている音は
《弓を返さずに演奏する》
という意味もあるので、
先程の楽譜はこのように演奏します。

一方、タイは同じ音のみを繋ぐ記号です。

タイで繋がれた音は
1つの音として演奏されます。


スラーとタイの見分け方は
『違う音を繋いでいるのもはスラー』
『同じ音を繋いでいるものはタイ』
と、覚えましょう!


なぜ、わざわざタイで音を繋ぐのか
不思議に思う方もいるかもしれません。

確かに、四分音符を2つ繋ぐなら、
最初から二分音符で書けば良いですよね。


でも、先程の楽譜のように
小節線をまたぐ音は
1つの音符で表すことはできません。


同じ小節の中の音でも
タイを使った方が見やすい場合があります。

例えば
この楽譜はタイを使わずに書かれています。


これをタイで使って書くとこうなります。

タイを使った方が、1・2・3・4拍の
それぞれがわかりやすいですよね?



また、音符では表現できない長い音を
書きたい時もタイを使います。



楽譜でスラーとタイが出てきたら、
まずは音符を見てください。

『違う音を繋いでいるのもはスラー』
『同じ音を繋いでいるものはタイ』
ですよ。


間違えないように気を付けましょう!

それでは、また🌸