· 

5度の音を押さえる指

こんにちは。

今回は
連続で同じ指を押さえなくてはいけない時
についてです。


ヴァイオリンの4本の弦は
『ソ・レ・ラ・ミ』です。
この音は全て等間隔で並んでいます。

ラシドミファソシドレ
と、次は必ず5番目の音になっていますね。

このソとレ、レとラ、ラとミの関係を
5度》といいます。


ヴァイオリンに限らず弦楽器の弦は全て
5度の間隔で調整されているので、
5度の音をひくと
押さえる指が同じになってしまうのです。


例えばこの楽譜は

全部をファーストポジションでひく場合
指番号は『3・3・2・2』になります。

3の指と2の指を
それぞれ連続で押さえなくてはいけません。


A線を3の指で押さえて離して
E線を押さえる。
E線を2の指で押さえて離して
A線を押さえる。


と、なかなか忙しく指が動きます。

ゆっくりなら間に合いますが、
テンポが速いと左手が間に合うか
心配になりますね。


そのため弦楽器で5度の音を押さえる時は
同時に2本の弦を押さえて演奏します。

この楽譜の場合は
レとラ、ソとドを同時に押さえると
指がバタバタしないで演奏できます。

とてもスッキリしましたね!


同時に2本の弦を押さえるポイントは
2本の弦を同じ強さで押さえられる場所に
指を押さえることです。

いつも通りの場所よりも
少し横にずらして指を押さえましょう。

レだけを押さえる時

レとラを同時に押さえる時



もう一つのポイントは
太い指で押さえることです。

4の指(小指)は指が細く、指先も小さいので
2本の弦を押さえるには向いていません。

一番押さえやすいのが2の指(中指)、
次に1の指(人差し指)か3の指(薬指)が
押さえやすいです。


指が細くて
どうしても2本の弦を押さえられない方は
少し指を寝かせて押さえましょう。



5度の音は重音でもよく出てきますので、
同時に2本の弦を押さえる機会は多いです。

 

できるととてもひきやすくなるので
2本の弦をちょうど良く押さえられる場所を
練習して見つけましょう!

それでは、また🌸