今回はテヌートについてです。
tenutoはイタリア語で
『維持する・長さを保つ』という意味で、
テヌートの音は
音の長さを保って演奏されます。
テヌートは
楽譜ではこのように表されます。
音符の下にある横線がテヌートです。
音の長さを保つ、というと
『普通にひくのと何が違うの?』
と、思われるかもしれません。
スタッカートの時にお話したレガートと
何が違うのかわかりにくいですね。
因みに、legatoはイタリア語で
『結ぶ・繋ぐ』という意味です。
どちらも『音を繋ぐ・保つ』と
音を切らずに演奏する、という意味が
共通しています。
そのため、レガートとテヌートの音の長さに
差をつけるのは難しいです。
ただ、tenutoの元の言葉tenereには
『維持する・持続する』の他に
『大切にする・大事にする』
という意味があります。
なので私は、
テヌートが付いている音は大切な音
『作曲家が何か想いを伝えたい音』だと
解釈しています。
テヌートが付いている音は
演奏する私達も大切にしたい音です。
テヌートの付いている音が出てきたら、
音の長さを保ちながら
大切に心を込めて演奏しましょう!
スタッカートと同様に
テヌートもスラーと一緒に出てくることが
あります。
この場合、テヌートが付いている音は
ギリギリまで音を保って、
次の音の前に少し隙間を作るように
演奏します。
音を短くしてしまうと
スタッカートのようになってしまうので
できるだけ長く音を保って演奏しましょう!
スラーがあっても
テヌートは大切に演奏します。
テヌートが付いている音を見つけたら
『作曲家さんはこの音を大切にして
どんな音楽にしたかったのかな?』
なんて考えて演奏できるようになったら、
表現力がグンと上がりますよ!
楽譜から色んなことを感じ取ってください。
それでは、また🌸