こんにちは。
今回もスタッカートについてです。
楽譜には
こんな表記が出てくることがあります。
スタッカートがついている音に
スラーもついていますね。
これを《メゾスタッカート》
もしくはそのまま《スラースタッカート》
と言います。
スラーは楽譜の記号の回で説明しましたが、
『音を切らずに繋げてなめらかに演奏する』
奏法です。
スタッカートは前回説明した通り
『音を短く切って演奏する』奏法です。
全く逆の2つの奏法が合体しているので
『どうやって演奏するんだ!?』
と、思うかもしれませんが、
スラースタッカートはヴァイオリンでは
このように演奏します。
ヴァイオリンのスラースタッカートは
『同じ弓の中で音を切って演奏する』
奏法です。
弓を返さずに
一つの弓の中でスタッカートをつけるので、
《ワンボウスタッカート》とも呼ばれます。
スラースタッカートは
スタッカートと同様に
弓の動きをしっかり止めることが大切です。
スタッカートがついている音の後に
必ず弓が止まる時間を作ります。
弓幅をたくさん使うと弓が止まりにくいので
弓をコンパクトに使うとひきやすいです。
弓が止まっても、
音が長くなってしまうと
スタッカートに聴こえないので、
音が長くならないように注意してください。
スラースタッカートは
ゆっくりな時や音が少ない時は
ダウン・アップのどちらでもひけますが、
テンポが速い時やスラーの中の音が多い時は
アップで演奏します。
テンポが速くなっても
一つ一つの音ごとに弓を止めて演奏します。
音を切る!というよりは
音楽を軽くしたい、弾ませたいという時に
スラースタッカートはよく出てきます。
スタッカートよりも難易度がかなり高いので
もし楽譜にスラースタッカートが出てきたら
まずはゆっくりから丁寧に練習しましょう!
それでは、また🌸