· 

身体に力が入ってしまうと②

こんにちは。

前回
『身体に力が入り過ぎてしまうと
 弓を先まで使えなくなる』
と、お話をしました。

力が入り過ぎると
弓先まで使えなくなるだけではなく、
音も出しづらくなります。


『大きな音を出そう!』と思って
身体にグッと力を入れたら
音が割れてしまい、キレイな音が出ない
ということはありませんか?

大きな音を出す時『力を入れる』というのは
実は少し間違っています。

大きな音を出すためには
『弓の弦にかける圧力を大きくする』
と必要があります。

圧力と聞くと『上から弦を押さえつける』
というイメージを持つかもしれませんが、
そうではありません。

圧力かけるためには腕の重さを利用します。

小さな音を出す時は
重さがかからないように筋肉で腕を支えて、
大きな音を出す時は
腕の重さを解放するというイメージで
ひいてみましょう。



大きな音を出そうと肩と腕に力が入って
腕と肩が上がってしまう方がいます。
腕と肩が上がってしまうと
腕の重さを弦にかけられないので
逆に大きな音は出ません。

また弓を弦に押し付けてしまうので、
音が割れてしまいます。



肩と腕は自然な高さで弓を弦に置いて、
腕の重さを使って圧力をかけましょう。


前回もお話したように
腕に力が入ると肘の関節が固くなるので
弓も動かしづらくなります。

弓を弦の上に乗せる時は
肩と腕の力は抜きましょう。


ヴァイオリンは最初は
どうしても身体に力が入りやすくなります。
でも、力が入っていることを自覚できると
徐々に脱力できるようになります!


身体が痛くなったり、
ギギッとつぶれた音がしたら、
自分のフォームを確認してみましょう。

肩や腕は上がっていませんか?
肘や肩に力が入っていませんか?

力を抜くだけで音がキレイになって
長時間演奏できるようになります。


どうしても力が入って抜けない場合は、
一度ヴァイオリンを下ろして脱力してから
改めてヴァイオリンを持つ
ということを何度も繰り返してください。

少しずつ力が抜けた状態が
わかるようになりますよ!

それでは、また🌸